製品・安全性 よくあるご質問

ご利用にあたっての注意
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アレジオン / アレジオンLX

用法・用量

アレジオンLX 1日2回点眼である理由について教えてください。

A

アレジオンLX点眼液0.1%はアレルギー性結膜炎患者さんの治療点眼薬に対する期待1)の中で、「効果が長続きする」64%、「点眼回数が1日2回(朝、夕)の点眼薬」43%といった効果の持続性に着目し、高濃度化により効果の持続性を持たせた製剤です。
以下のような開発経緯により、用法は1日2回となりました。
非臨床試験において、モルモットアレルギー性結膜炎モデルを用いて血管透過性亢進抑制作用を検討した結果、0.1%以上のエピナスチンの点眼8時間後(1日2回点眼相当)とアレジオン点眼液0.05%(0.05%製剤)の点眼4時間後(1日4回点眼相当)は統計学的に有意差はみられなかった2)こと等から、アレジオンLX点眼液0.1%の臨床試験は0.1%の1日2回点眼で検討しました。
アレジオンLX点眼液0.1%の第Ⅲ相CAC試験(スギ花粉抗原を用いた結膜抗原誘発試験)3)において、アレジオンLX点眼液0.1%の点眼8時間後抗原誘発(1日2回点眼に相当)における眼そう痒感および結膜充血に対する有効性は0.05%製剤点眼4時間後抗原誘発(1日4回点眼に相当)の場合と比較し劣らないことが確認されました。さらに、第Ⅲ相長期投与試験(環境試験)4)を実施し、アレジオンLX点眼液0.1%を1日2回8週間点眼した結果、アレルギー性結膜炎の各種自覚症状スコアは、全ての評価時点(点眼後7、14、28、42、56日)において点眼開始時に比べて有意な減少を認めました。また、眼瞼結膜充血、腫脹、乳頭、眼球結膜充血および浮腫は、点眼後7日より、眼瞼結膜濾胞は点眼後14日より、全ての評価時点において点眼開始時に比べて有意なスコアの減少を認めました。角膜上皮障害は、点眼後42日に有意なスコアの減少を認めましたが、その他の評価時点で有意な変動は認められませんでした。副作用は121例中1例(0.8%)に眼充血が認められました。また、本試験においては、重篤および治験中止に至った副作用は認められませんでした。これらのことから、1日2回点眼で承認されました。

参考資料

[2023/06 更新]

アレジオン 1日4回点眼である理由について教えてください。

A

アレジオン点眼液0.05%は第Ⅲ相CAC試験(スギ花粉抗原を用いた結膜抗原誘発試験)1)において、点眼8時間後誘発(1日2回点眼相当)と点眼4時間後誘発(1日4回点眼相当)の眼そう痒感および結膜充血スコアは、いずれもプラセボ点眼液に対する優越性が認められました。ただし、点眼8時間後誘発(1日2回点眼相当)と点眼4時間後誘発(1日4回点眼相当)を比較した結果、眼そう痒感スコアにおいては、1日4回点眼相当の方が有意に低値を示しました。
このように、眼そう痒感に対して1日4回点眼で、より症状を抑制することが確認されたこと、さらに、第Ⅲ相試験(環境試験)2)においても1日4回点眼での安全性が確認されたことから、1日4回点眼で承認されました。

参考資料
  • 1)Fujishima H. et al.:Ann. Allergy Asthma Immunol. 113, 476(2014)【64375】
  • 2)中川やよい他:あたらしい眼科 31, 97(2014)【63628】

[2020/09 更新]

特殊背景患者

妊婦へ投与できますか?

A

アレジオン点眼液0.05%およびアレジオンLX点眼液0.1%は妊産婦への使用経験がほとんどなく、安全性が十分検討されていません。妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合のみ投与してください。
投与される場合には、点眼液の全身への移行が最小限になるよう、点眼後の涙のう部圧迫および閉瞼をご指導ください。
なお、生殖発生毒性試験(ラット、ウサギ)では催奇形性は認められていませんが、高用量で受胎率の低下、胎児致死作用が認められています【参考】。

【参考】
使用成績調査1)
アレジオン点眼液0.05%の使用成績調査(調査期間:2013年12月~2016年12月)において、解析対象例:3,928例のうち、妊娠週不明の妊娠症例1例に本剤が少なくとも71日間投与された。妊娠判明後も本剤は投与継続されていたが、観察期間終了まで有害事象はみられなかった。調査終了後は情報が得られず、分娩状況等は不明であった。
生殖発生毒性試験2)
親動物の生殖能、胎児に対する催奇形性および出生児の発育、行動への影響は認められなかった。妊娠前および妊娠初期投与試験では、120mg/kg/日で受胎率の軽度の低下が認められ、器官形成期投与試験(ウサギ)では、75mg/kg/日で胎児致死作用が認められた。
試験 動物種 投与法 投与量 無影響量(mg/kg/日)
妊娠前および妊娠初期投与試験
妊娠前および妊娠初期投与試験

[動物種]

ラット

[投与法]

経口

[投与量]

6、30、120
mg/kg/日

[無影響量(mg/kg/日)]

親:30
F1胎児、F1出生児、F2胎児:120
器官形成期投与試験
器官形成期投与試験

[動物種]

ラット
ラット

[投与法]

経口
経口

[投与量]

6、35、200
mg/kg/日

[無影響量(mg/kg/日)]

親:35、
F1胎児:200

[動物種]

ラット

[投与法]

経口

[投与量]

6、30、120
mg/kg/日

[無影響量(mg/kg/日)]

親:30、F1胎児、F1出生児、F2胎児:120

[動物種]

ウサギ

[投与法]

経口

[投与量]

5、15、75
mg/kg/日

[無影響量(mg/kg/日)]

親:15、F1胎児:15
周産期および授乳期投与試験
周産期および授乳期投与試験

[動物種]

ラット

[投与法]

経口

[投与量]

6、30、120
mg/kg/日

[無影響量(mg/kg/日)]

親:30、F1出生児、F2胎児:120
試験 動物種 投与法 投与量 無影響量(mg/kg/日)
妊娠前および妊娠初期投与試験
妊娠前および妊娠初期投与試験

[動物種]

ラット

[投与法]

経口

[投与量]

6、30、120
mg/kg/日

[無影響量(mg/kg/日)]

親:30
F1胎児、F1出生児、F2胎児:120
器官形成期投与試験
器官形成期投与試験

[動物種]

ラット
ラット

[投与法]

経口
経口

[投与量]

6、35、200
mg/kg/日

[無影響量(mg/kg/日)]

親:35、
F1胎児:200

[動物種]

ラット

[投与法]

経口

[投与量]

6、30、120
mg/kg/日

[無影響量(mg/kg/日)]

親:30、F1胎児、F1出生児、F2胎児:120

[動物種]

ウサギ

[投与法]

経口

[投与量]

5、15、75
mg/kg/日

[無影響量(mg/kg/日)]

親:15、F1胎児:15
周産期および授乳期投与試験
周産期および授乳期投与試験

[動物種]

ラット

[投与法]

経口

[投与量]

6、30、120
mg/kg/日

[無影響量(mg/kg/日)]

親:30、F1出生児、F2胎児:120

器官形成期試験(ラット)、周産期および授乳期試験(ラット)においては、すべての投与量で胎児、出生児に対する影響は認められなかった。

参考資料

[2023/12 更新]

授乳婦へ投与できますか?

A

アレジオン点眼液0.05%およびアレジオンLX点眼液0.1%の授乳中の女性への投与は、患者さんごとにアレルギー性結膜炎の病状や薬物動態等の情報(後述)を鑑み、ご判断ください。
なお、アレジオン点眼液0.05%およびアレジオンLX点眼液0.1%の投与で、乳児への影響が懸念される場合には授乳を中止し、人工母乳に切り替えてください。授乳を継続する場合には、点眼液の全身への移行が最小限になるよう、点眼後の涙のう部圧迫および閉瞼をご指導ください。
エピナスチン塩酸塩を点眼投与した際の血漿中濃度は極めて低く、エピナスチン塩酸塩点眼液の点眼による血中への移行はほぼないと考えられました【参考】。
アレジオン点眼液0.05%およびアレジオンLX点眼液0.1%の授乳中の女性への使用経験はありません。

【参考】
血中濃度1)
健康成人男性(6例)の片眼に、プラセボ点眼液、0.1%、0.3%、または0.5%エピナスチン塩酸塩点眼液(漸増法)を、他眼に生理食塩液を1回2滴、単回点眼したとき、点眼後5、30分及び1時間の血漿中エピナスチン濃度は、すべての被験者の全測定時点で定量下限値(1ng/mL)未満であった。
また、健康成人男性(6例)の片眼に、0.3%エピナスチン塩酸塩点眼液を、他眼にプラセボ点眼液を1回2滴、1日4回 、7日間反復点眼したとき、最終点眼後10分の血漿中エピナスチン濃度は、すべての被験者で定量下限値(1ng/mL)未満であった。
以上の結果より、エピナスチン塩酸塩点眼液の点眼による血中への移行はほぼないと考えられた。
注)承認されている用法・用量は、0.05%エピナスチン塩酸塩点眼液を1回1滴、1日4回(朝、昼、夕方及び就寝前)点眼、または0.1%エピナスチン塩酸塩点眼液を1回1滴 、1日2回(朝、夕)点眼である。
生殖発生毒性試験2)
試験 動物種 投与法 投与量 無影響量(mg/kg/日)
[試験]周産期及び授乳期投与試験 [動物種]ラット [投与法]経口 [投与量]6、30、120mg/kg/日 [無影響量(mg/kg/日)]親:30、F1出生児、F2胎児:120
参考資料

[2023/06 更新]

アレジオンLX 小児等(新生児、乳児、幼児、小児)へ投与できますか?

A

アレジオンLX点眼液0.1%は、小児等においても成人と同様に使用できます。ただし、電子添文の通り、12歳未満の小児等を対象とした臨床試験は実施していません。これらの患者さんへの投与が必要と判断される場合は副作用の発現等に十分注意して投与してください。

※年齢区分(おおよその目安)
小児:7歳以上、15歳未満の児、幼児:1歳以上、7歳未満の児、乳児:生後4週以上、1歳未満の児、新生児:出生後4週未満の児、低出生体重児:出生時の体重が2500g未満の児

【参考】
特定使用成績調査1)2)
アレジオンLX点眼液0.1%の12歳未満の小児患者を対象とした特定使用成績調査(調査期間:2020年1月~2021年3月、解析対象症例:329例)において、副作用を発現した症例は認められなかった。
参考資料
【関連するQ&A】

[2023/06 更新]

アレジオン 小児等(新生児、乳児、幼児、小児)へ投与できますか?

A

アレジオン点眼液0.05%は、小児等においても成人と同様に使用できます。ただし、電子添文の通り、12歳未満の小児等を対象とした臨床試験は実施していません。これらの患者さんへの投与が必要と判断される場合は副作用の発現等に十分注意して投与してください。

※年齢区分(おおよその目安)
小児:7歳以上、15歳未満の児、幼児:1歳以上、7歳未満の児、乳児:生後4週以上、1歳未満の児、新生児:出生後4週未満の児、低出生体重児:出生時の体重が2500g未満の児

【参考】
使用成績調査1)2)
アレジオン点眼液0.05%の使用成績調査(調査期間:2013年12月~2016年11月)において、15歳未満の小児への使用例は1,100例で、副作用は11例(副作用発現症例率:1.00%)に認められた。その内訳は7歳未満が376例中2例(0.53%)、7歳以上15歳未満が724例中9例(1.24%)で、主な副作用は、眼刺激感4件、眼瞼炎4件等であった。
なお、小児の副作用発現状況の詳細については参考資料2)をご参照ください。
参考資料
【関連するQ&A】

[2023/12 更新]

緑内障の患者に投与できますか?

A

アレジオン点眼液0.05%の承認時までの臨床試験1)および市販後の使用成績調査2)、アレジオンLX点眼液0.1%の承認時までの臨床試験3)において、眼圧上昇は認められておらず、緑内障患者への使用は可能です【参考】。

【参考】
①アレジオン点眼液0.05%の第Ⅲ相長期試験において左右眼ともに有意な眼圧の低下が認められたが、その変動幅は、いずれも医学的に問題となる程度ではなかった。したがって、アレジオン点眼液の眼圧への影響はないと考えられる。
②アレジオン点眼液0.05%の使用成績調査 集計結果(集計期間:2013年12月~2016年12月)において緑内障あるいは高眼圧症の合併症例(9.7%、382例/3,928例)も含まれていたが、症例全体として眼圧上昇の副作用報告はなかった2)
③アレジオンLX点眼液0.1%の承認時までの臨床試験(安全性解析対象 総症例189例)において、眼圧上昇の副作用報告はなかった。
参考資料

[2023/07 更新]

服薬指導

コンタクトレンズを装用したまま使用してもよいですか?

A

アレルギー性結膜炎の治療期間中は、病状悪化の防止、抗原回避の点から、コンタクトレンズ(CL)の装用は中止を考慮することが原則です1)が、CLを装用したまま点眼治療を行っても問題ないと考えられる患者さんに対しては、ソフトコンタクトレンズ(SCL)装用中の点眼に関連する非臨床試験(in vitro)の結果や臨床での使用経験(後述)から、アレジオン点眼液0.05%およびアレジオンLX点眼液0.1%はハードコンタクトレンズ(HCL)、ディスポーザブルタイプを含むSCLともに装用中の点眼は可能と考えます。

※カラーコンタクトレンズ装用時の点眼について
アレジオン点眼液0.05%およびアレジオンLX点眼液0.1%のカラーコンタクトレンズへの影響は検討していないため、装用中の点眼は避けてください。

【参考】
臨床現場においては、アレルギー性結膜炎であっても個々の患者さんの眼疾患の状態(重症度)等を考慮してCLの使用を検討することがあります2)。また、アレジオン点眼液0.05%では、実際にSCLを装用したまま点眼し、有効性と安全性を検討した報告があります3)4)
参考資料
  • 1)高村悦子:日本コンタクトレンズ学会誌 52, 63(2010)【64443】
  • 2)岡本茂樹:日本眼科アレルギー研究会 平成24年度 年次報告書 p.9(2013)【64445】
  • 3)渡邉潔他:臨床眼科 70, 535(2016)【65158】
  • 4)亀澤比呂志他:アレルギー・免疫 23, 1390(2016)【65315】
【関連するQ&A】

[2023/06 更新]

その他、点眼剤の全般的な服薬指導についてはこちらをご覧ください。

製品に関するお問い合わせ(医療関係者の皆様)

製品情報センター:0120-921-839
※上記フリーコールがご利用いただけない場合:06-6321-7056
受付時間:9:00~17:00(土、日、祝日を除く)
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