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眼科医の書棚 ~先輩Drおすすめコンテンツ~

眼科医の書棚 ~先輩Drおすすめコンテンツ~ Vol.2

vol.2 眼科検査の理解に/専門医受験前のバイブル的1冊

山梨大学大学院総合研究部医学域臨床医学系(眼科学)准教授の櫻田 庸一先生より、眼科検査の理解を深める1冊、専門医受験前必読のバイブル的1冊をご紹介いただきました。

選者櫻田 庸一先生山梨大学大学院総合研究部医学域臨床医学系(眼科学) 准教授<br />山梨大学医学部付属病院眼科 外来医長<br />山梨医科大学医学部卒業<br />          眼科専門医・眼科指導医
<選者>櫻田 庸一先生
山梨大学大学院総合研究部医学域臨床医学系(眼科学) 准教授
山梨大学医学部付属病院眼科 外来医長
山梨医科大学医学部卒業
          眼科専門医・眼科指導医
※2021年3月現在

1.『これで納得 目の検査』

患者さん向けに執筆されてはいるが、そのわかりやすさから、これから眼科学を学ぶ学部生や初期/後期研修医の先生方にこそおすすめ

ジャンル:書籍・眼科全分野

タイトル:『これで納得 目の検査』(B40判/176頁)

著者:飯島 裕幸
出版社:幻冬舎
出版年:2020年
ISBN:978-4344928879
本書は、眼科に通院する患者さんに向け、少しでも眼疾病に対する理解が深まれば、という筆者の思いから執筆されています。眼球の部位別に眼科検査が大別されているだけではなく、眼科受診した際の問診の答え方などが患者さん目線で非常にわかりやすい言葉で解説されています。

眼科を受診される患者さん向けに書かれた書籍とはいえ、患者さんが全ての内容を理解するのは少し難しいように思われます。しかしながら、一般的な日常診療で必須である眼科検査の解説は、これから眼科学を学ぶ学生や研修医が概要を理解するのに最適であると思われます。

例えば、本書第1章に「目の症状の伝え方」という項目があり、「見えにくさ」に関して、「どのように見えにくいのか」を医師に伝える表現方法の記載があります。患者さんの「見えにくさ」が、「霧視」「羞明」「歪視」「変視」「小視症」「中心暗点」などのどれに起因するのかは、若手、ベテランを問わず初診を担当する医師であれば必須の問診項目です。しかしながら、このような問診がおろそかになりがちな医師も多いのではないでしょうか。

若手の先生方には常に携帯しその都度繰り返し読んでいただける内容であり、またベテランの先生も一読する価値のある図書として推薦させていただきました。

2.『イラスト眼科』

成書を読む前に読むべき、バイブル的1冊

ジャンル:書籍・眼科全分野

タイトル:『イラスト眼科』(A5判/468頁)

著者:渡邉郁緒、新美勝彦
出版社:文光堂
出版年:1985年(2003年 第7版)
ISBN:978-4830655166

おそらく眼科医の先生方の保有率が最も高い1冊ではないかと思われます。


1985年に発刊されて以来改編を重ね、現在は第7版(2003年)を数えています。最新刊が2003年であるにもかかわらず、全く古さを感じさせません。

 

わかりやすいイラストやシェーマが特徴的な本書は、全ページで見開き右側にシェーマやカラー写真、左側にその解説を掲載、というスタイルをとっており非常に見やすく構成されています。また、眼科全分野を網羅していながら解説の多くは1~3行で簡潔にまとめられているため、エッセンスを記憶するには最適の1冊です。一気に読破することも可能です。

 

本書を読んだ後に成書を読むと内容がスッキリ頭の中に入ってきますので、特に眼科専門医を目指す受験前の先生にはバイブル的な1冊になるでしょう。

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