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眼科医の書棚 ~先輩Drおすすめコンテンツ~
眼科医の書棚 ~先輩Drおすすめコンテンツ~ Vol.1
vol.1 隅角の基礎固めに!/ガイドラインや答申はHPで
熊本大学病院眼科 講師の髙橋 枝里先生より、隅角の基礎固めの1冊、知的探求心をくすぐられる1冊、ガイドラインや答申の確認に役立つHPをご紹介いただきました。
熊本大学病院眼科 講師
日本眼科学会眼科専門医
1.『隅角アトラス』
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ジャンル:書籍・緑内障/隅角
タイトル:『隅角アトラス』(B5判/113頁)
編集:北澤克明
出版社:医学書院
出版年:1995年(2020年12月現在絶版)
ISBN:978-4260131964
隅角検査や隅角の正常所見といった基本から、各緑内障病型の概説と隅角所見、隅角異常をきたす様々な疾患・病態まで、詳しい図説と組織学的所見とともに、網羅的に説明しています。
緑内障診療において隅角検査が不可欠であることは言うまでもありませんが、minimally invasive glaucoma surgeryの普及により、隅角の正確な所見をとる重要性はさらに高まっています。また、隅角検査は緑内障だけでなく、外傷やぶどう膜炎などの診断においても重要です。しかし、隅角検査を苦手としている若手の先生は多いのではないでしょうか。
本書は非常に美しい様々な隅角写真とわかりやすい図説、さらに病理組織所見まで網羅した素晴らしいアトラスで、ページをめくっていると実際に隅角を見たくなってきます。発行年は1995年と古いのですが、内容は全く色褪せることなく、隅角検査の基礎を固めるのに有用です。
2.『眼のサイエンス 眼疾患の謎』
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ジャンル:書籍・眼科全般
タイトル:『眼のサイエンス 眼疾患の謎』(B5判/278頁)
編集:根木昭、田野保雄、大橋裕一、坪田一男、大鹿哲郎
出版社:文光堂
出版年:2010年
ISBN:978-4830655364
眼科診療・疾患における様々な疑問を具体的にあげ、解剖、生理、分子生物学的視点から考察しています。
目次にまず目を通してみてください。「たしかに、言われてみれば不思議だ!」という項目がたくさんあると思います。画像診断が発達しAIの普及も期待され、診断をサポートする環境は整ってきていますが、私たち医師は、診療をルーティンワークとせず、疑問を持つこと、考えることを忘れてはいけないと思います。この本を読むと、私たちが当然のように思っていることが、掘り下げるとわかっていないことだらけだと思い知らされます。だからこそ臨床はフロンティアで、診療から湧いてくる疑問が大事だと教えてくれるのが本書です。
雑学的な読み物としても面白いですし、先人が何を疑問に思い、どのように解明しようとしてきたかを知ることで、これから研究を志す先生への手引き書にもなると思います。
3. 日本眼科学会ホームページ
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ジャンル:WEBサイト・眼科全般
タイトル:日本眼科学会ホームページ
URL:https://www.nichigan.or.jp/
本ページは日本眼科学会の公式ホームページで、ガイドライン・答申、生涯教育、社会保険関連、専門誌など、眼科医として必要な情報が総合的に掲載されています。
目まぐるしく医療が発展する一方、誰でも情報を発信できる現代において、私たち医師には、速やかに、かつ正確な情報を得ることが求められています。また診療方針は医学の進歩とともに変遷・淘汰されるものですが、現時点での治療指針として、専門家が議論を重ねて作成した診療ガイドラインに目を通すことは必須です。
本ホームページには各種ガイドラインが一堂に掲載されており、ほかにも答申や用語集、専門医試験など様々な情報にもアクセスできます。また、日本眼科學會雑誌も読めますので、情報収集だけでなく、論理的・科学的思考や検証の重用性を学ぶのにも有用なWEBサイトだと思います。
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