マイボーム腺機能不全（MGD）は、一般眼科の臨床現場で最も遭遇することが多い疾患のひとつだが、失明しない疾患として見過ごされることも多かった。しかし近年、その患者数の多さと眼不快感の強さが問題視され、Ocular Surface疾患のUnmet needsとして国際的に注目される疾患となり、診断法や治療法も飛躍的な進歩を遂げている。
本ビデオでは、身近でありながら捉えどころのない疾患と敬遠されがちなMGDを「まぶた側（後部眼瞼炎の立場から）」と「涙側（蒸発亢進型ドライアイの立場から）」の双方の視点によりわかりやすく解説した。診断法においては、国内外のMGDガイドラインに基づき実際の診療現場の動画を供覧、治療法においては、MGDの病態に基づいた治療戦略を「まぶた側」「涙側」「抗炎症」をキーワードに従来法から最先端治療までご紹介させていただいた。本ビデオが先生方の明日からの臨床にお役に立てれば幸いである。