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硝子体内注射の動向
令和3(2021)年硝子体内注射の動向1)
厚労省統計をもとに硝子体内注射の実施状況を集計しました。
1.年齢階級別実施回数 -何歳ぐらいの患者さんが多い?-
硝子体内注射を受ける患者さんの年齢構成比は、70歳以上の高齢者が7割を占めています。
2.入院・外来 病院・診療所別の区別
硝子体内注射の99.1%が外来で実施されています。
施設別構成比は、病院61.7% 有床診療所9.7% 無床診療所28.5% でした。
3.硝子体内注射の年次比較
硝子体内注射の実施回数はコロナ禍の影響を受けた2020年を除き、年々増加しています。
2021年はこれまででもっとも多い実施回数でした。
また年齢階級別にみた場合は、70歳以上高齢者の伸長率が高くなっていました。
令和3(2021)年 硝子体内注射 年齢階級別1)
硝子体内注射を受ける患者の年齢構成比は、70歳以上 高齢者が7割を占めています。
なお、回数の集計期間は6月審査分(1ヶ月あたり)です。
令和3(2021)年 硝子体内注射 入院外来・施設1)
硝子体内注射は、99.1%外来で実施されています。
施設別では病院61.7% 有床診療所9.7% 無床診療所28.5% と 病院が多く担っています。
令和3(2021)年 硝子体内注射 年次推移-施設別1)
硝子体内注射の実施回数はコロナ禍の影響があった2020年を除き、年々増加しています。
2021年はこれまででもっとも多い実施回数でした。
令和3(2021)年 硝子体内注射 年次推移 -年齢階級別1)
年齢階級別にみた場合、2020年を除き、全年齢層で増加していますが、2021年は70歳以上高齢者の伸長率が高くなっていました。
NDB硝子体内注射年間件数 地域のようす2)
都道府県別 硝子体内注射2018~2020年度比較 年間の実施回数です。
【単位:回/年】集計期間は毎年4月~3月( )カッコ内は前年度比
参考情報
社会医療診療行為別統計の概要1)
本統計は、医療保険制度における医療の給付の受給者に係る診療行為の内容、傷病の状況、調剤行為の内容、薬剤の使用状況等を明らかにし、医療保険行政に必要な基礎資料を得ることを目的としています。
- 統計の沿革
- 本統計は、昭和30 年から実施された「社会医療調査」が前身である。
平成27年から全ての集計対象がNDBに蓄積された診療報酬明細書及び調剤報酬明細書となったことに伴い、統計法における一般統計調査である「社会医療診療行為別調査」を中止し、行政記録情報を用いた公的統計である「社会医療診療行為別統計」として作成することとなった
- 調査期間
毎年6月審査分
- 全国の保険医療機関及び保険薬局から社会保険診療報酬支払基金支部及び国民健康保険団体連合会に提出され、6月審査分として審査決定された医療保険制度の診療報酬明細書及び調剤報酬明細書のうち、NDBに蓄積されているもの全てを集計対象とした
- 集計事項
-
- 診療報酬明細書
- 年齢、傷病、診療実日数、診療行為別点数・回数及び薬剤の使用状況等
- 調剤報酬明細書
- 年齢、処方箋受付回数、調剤行為別点数・回数及び薬剤の使用状況等
出所
- 1)平成26年~令和3年 社会医療診療行為別統計|厚生労働省ホームページ
- 2)第5回~第7回 NDBオープンデータ|厚生労働省ホームページ
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