領域 ドライアイ

レバミピド懸濁性点眼液2%「参天」の特徴 ポイント2

標準製剤との臨床効果の類似性が検証されました。

POINT2

臨床成績

「禁忌を含む使用上の注意」等については、DIページをご参照ください。

標準製剤に対する生物学的類似性試験1)

  • 1)2%DE-135点眼液およびムコスタ点眼液UD2%のドライアイ患者を対象とした生物学的類似性試験,参天製薬(株)社内資料(承認時評価資料)

試験概要

目的
レバミピド懸濁性点眼液2%「参天」(本剤)とムコスタ点眼液UD2%(標準製剤)の有効性の生物学的類似性を検証し、安全性を検討する。
対象
ドライアイ患者76例(本剤群37例、標準製剤群39例)
試験デザイン
多施設共同無作為化評価者遮蔽並行群間比較試験
方法
観察期(2週間)の後、治療期(4週間)として2群(本剤、標準製剤)に無作為に割付け、1回1滴、1日4回(4~5時間毎)、両眼に点眼した。
試験概要:方法の図
選択基準
  1. ①観察期開始時に少なくとも片眼が「シルマー試験I法が5分間で5mm以下」「角膜フルオレセイン染色スコア(15点満点)が4点以上」「球結膜リサミングリーン染色スコア(18点満点)が5点以上」「自覚症状(異物感、乾燥感、羞明、眼痛、霧視のいずれか)スコアが2以上」のすべての基準を満たす
  2. ②①を満たした眼が観察期終了時に「シルマー試験I法が5分間で5mm以下」「角膜フルオレセイン染色スコア(15点満点)が4点以上」「球結膜リサミングリーン染色スコア(18点満点)が5点以上」「観察期開始時にスコア2以上の自覚症状(異物感、乾燥感、羞明、眼痛、霧視のいずれか)スコアが2以上」のすべての基準を満たす
評価項目
【有効性】
有効性評価眼は、両眼とも選択基準①および②を満たす場合、0週(観察期終了時)の角膜フルオレセイン染色スコアが高い方の眼とし、左右が同スコアの場合は右眼とした。
片眼のみ選択基準①および②を満たす場合、選択基準①および②を満たす方の眼を有効性評価眼とした。
[主要評価項目(検証的項目)]投与4週後における0週からの角膜フルオレセイン染色スコアの変化量
[副次評価項目]投与2週時における0週からの角膜フルオレセイン染色スコアの変化量
【安全性】
副作用
評価方法
角膜フルオレセイン染色は角膜を上側、中央、下側、鼻側および耳側に5分画し、それぞれ0点から3点で角膜障害の程度をスコア化し、合計15点満点として評価した。
解析計画
本剤または標準製剤を少なくとも1回点眼し、ベースラインおよび治療期中の少なくとも1回の検査日のフルオレセイン染色スコアを有する被験者集団を最大解析対象集団(FAS)、本剤または標準製剤を少なくとも1回点眼し、安全性に関する何らかの情報が得られている被験者集団を安全性解析対象集団とした。
主要評価項目はFASを対象として、投与4週後における0週からの角膜フルオレセイン染色スコアの変化量について、投与群を固定効果、0週の角膜フルオレセイン染色スコアを共変量とした共分散分析モデルを適用し、各投与群の調整済平均値(LSmeans)の点推定値およびその両側95%信頼区間(CI)を推定した。さらに、LSmeansの投与群間差(標準製剤群-本剤群)の点推定値および両側95%CIを算出した。LSmeansの投与群間差(標準製剤群-本剤群)が類似性判定基準の範囲内であった場合、本剤群は標準製剤群に対して類似性が検証されたと解釈した。
副次評価項目は、主解析の共分散分析と同様の解析を実施した。なお、共変量として各項目の0週測定値を使用した。

有効性

主要評価項目(検証的項目)である投与4週後における0週からの角膜フルオレセイン染色スコアの変化量の投与群間差は0.12±0.419で、類似性判定基準の範囲内であったことから、本剤群の標準製剤群に対する類似性が検証されました。

角膜フルオレセイン染色スコアの変化量
角膜フルオレセイン染色スコアの変化量の図表
評価方法
角膜フルオレセイン染色は角膜を上側、中央、下側、鼻側および耳側に5分画し、それぞれ0点から3点で角膜障害の程度をスコア化し、合計15点満点として評価した。

安全性

副作用は本剤群で51.4%(19/37例)、標準製剤群で30.8%(12/39例)に認められました。主な副作用は、本剤群では味覚不全43.2%(16/37例)、眼刺激18.9%(7/37例)、霧視8.1%(3/37例)、眼そう痒症5.4%(2/37例)、標準製剤群では味覚不全17.9%(7/39例)、眼刺激10.3%(4/39例)、霧視5.1%(2/39例)、眼そう痒症5.1%(2/39例)でした。本試験において、死亡例を含む重篤な副作用や投与中止に至った副作用は報告されませんでした。

本試験で報告された副作用はすべて軽度で、全症例が治験薬投与終了後に回復しました。

安全性の図表

おすすめコンテンツ

レバミピド懸濁性点眼液2%「参天」

レバミピド懸濁性点眼液2%「参天」

動画ライブラリー

動画ライブラリー

セミナー・ 講演会

セミナー・ 講演会

眼科と経営

眼科と経営

会員向けコンテンツの閲覧について

このコンテンツは会員専用コンテンツとなっております。閲覧いただくには会員登録が必要です。

医療関係者向けページのご利用は日本国内の医療関係者(医師、薬剤師、看護師、視能訓練士、医療事務・受付スタッフ、医学生)の方に限らせていただきます。日本国外の医療関係者、一般の方への情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。

会員登録済みの方

ユーザーIDを忘れた方

パスワードを忘れた方