領域 アレルギー性結膜炎

PGD2を介した神経突起伸長やそう痒感に対する影響(in vitro、モルモット)[参考情報]

アレジオン点眼液の有効成分であるエピナスチン塩酸塩は、ヒスタミンH1受容体拮抗作用(in vitro)により、アレルギー性結膜炎の眼そう痒感を抑制します。

エピナスチン塩酸塩のヒスタミンH1受容体拮抗作用(in vitro)の図ヒスタミンH1受容体との結合親和性(Ki値)は4.5nMで、受容体と結合することでヒスタミンをブロック インバースアゴニストとしての影響(in vitro)[参考情報] PGD2を介した神経突起伸長やそう痒感に対する影響(in vitro、モルモット)[参考情報] ヒスタミンをブロックすることで、ヒスタミン刺激後の細胞内Ca2+濃度上昇を抑制

さらに、PGD2を介した神経突起伸長(in vitro)およびそう痒感(モルモット)や、ヒスタミンH1受容体からのシグナルおよび受容体数(in vitro)への影響は以下の通りです。

PGD2を介した神経突起伸長やそう痒感に対する影響(in vitro、モルモット)[参考情報]

PGD2を介した神経突起伸長に対する影響は以下のとおりでした。また、PGD2刺激で誘発された眼そう痒感による眼引っ掻き回数は、生理食塩液は8.0±1.0回、0.05%エピナスチン塩酸塩点眼液は5.3±0.5回でした。

PGD2刺激下での神経突起伸長細胞率に対する影響(in vitro1)

PGD2刺激下での神経突起伸長細胞率に対する影響(in vitro)の図
方法
ラット副腎褐色細胞腫由来のPC12細胞をNGF(神経成長因子)50ng/mL存在下でPGD23µMにより刺激し、3日後に位相差顕微鏡を用いて、1視野あたり200個以上の細胞をカウントし、全細胞数に対する神経突起が認められた細胞数の割合(神経突起伸長細胞率)を算出した。エピナスチン塩酸塩群は、PGD2刺激の1時間前にエピナスチン塩酸塩100µMで処置した。

1)守田裕希子 他:アレルギー・免疫, 25, 1466(2018)
利益相反:本研究は山口大学および参天製薬株式会社の共同研究により行われた。

PGD2刺激による眼そう痒感に対する影響(モルモット)2)※

※:本データは参考情報に該当する内容のため、元文献から当該成分のみを抜粋してご紹介します。

PGD2刺激による眼そう痒感に対する影響(モルモット)の図
方法
モルモットの両眼に3%PGD2溶液を10µLずつ点眼して眼症状を誘発し、後肢で眼を引っ掻く一連の行動を1回として眼引っ掻き行動を30分間カウントした。3%PGD2溶液点眼の6.5時間前、4.5時間前、2.5時間前および30分前の計4回、0.05%エピナスチン塩酸塩点眼液または生理食塩液を両眼に各10µL点眼した。

2)小田知子 他:アレルギーの臨床, 33, 1355(2013)より改変
利益相反:本論文の著者は参天製薬株式会社の社員である。

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