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細隙灯顕微鏡の使用法
澤 充 先生 / 制作:2019.08
00:22:20
今更聞けない、さりとて重要な細隙灯顕微鏡の基礎
細隙灯顕微鏡は眼科医として毎日の診療に不可欠な検査装置です。私自身は新入局者に最初に細隙灯顕微鏡の使用法について説明をしてきていましたが、ふだん何気なく細隙灯顕微鏡を使用しているように見受けられます。この細隙灯顕微鏡は光学的装置としての技術が凝縮されており、正しい使用法を身につけることで納得できる診療となり、かつ診療精度を上げることができます。個人の経験では角膜グッタータや前房フレア、セルがなかなか観察できず、前置レンズによる視神経乳頭、黄斑の観察にも苦労しました。角膜グッタータの観察ができるようになって初めて、実はFuchs角膜ジストロフィが日本人にも多いのだと知ることができました。
光学装置の性能は操作性と解像度が命ですが、使用者がその装置の特徴を理解しないと光学装置の評価もできません。例えば使用している細隙灯顕微鏡装置で角膜内皮細胞を観察できるか否かによって装置の解像度もしくは使用者の技術のいずれに問題があるのかを評価することが可能です。
今回、日本眼科医会のビデオライブラリーの制作という機会をいただき、眼科臨床医の皆様に今一度細隙灯顕微鏡について考えていただき、日常臨床に役立つことが一つでもあれば幸いです。
関連情報
富田 剛司 先生 / 制作:2004.08
00:24:00
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