領域 白内障
核分割の途中で分散型粘弾性物質を追加注入
筑波大学医学医療系眼科 大鹿 哲郎 先生
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核分割の途中で分散型粘弾性物質を注入するテクニックをご紹介します。核が非常に硬い症例(核硬度3~4)の場合、最初に注入した分がPEAの途中でなくなってしまうことがあります。その場合は、USの途中で分散型粘弾性物質を繰り返し追加して前房を満たすようにします。ここでソフトシェルをしてもよいですが、分散型粘弾性物質の注入だけで充分です。大体核を4分の1除去した段階で追加注入を行っています。分散型粘弾性物質注入後に強い縦型US発振を行ってしまうと、創口熱傷が起こりますので、トーショナル発振のみの設定にして熱傷を予防しています。もし時間がかかって、内皮保護が必要だと判断したら、さらに追加注入を繰り返します。
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