領域 白内障
硬い核に対するビスコエクストラクション法の実際
獨協医科大学眼科学教室 松島 博之 先生
00:01:33
硬い核の症例では術中合併症のリスクが高く、後嚢破損が生じることがあります。このような場合の対処として、ビスコエクストラクション法を用いるのが有用です。
後嚢破損によって患者さんが痛がると駆逐性出血を起こす場合があります。これを避けるには、まず麻酔を追加して、その後切開創を約6mmまで拡大します。粘弾性物質は排出したい核片よりも遠方に注入し、遠方から手前に向かって排出させていきます。その際、創口はビスコ針で押し下げつつ、鑷子で切開創を上に持ち上げて排出経路を作るのがポイントです。
核片を排出する際は、核のとがっている部分を切開創に対して垂直に向けて出すようにします。もし核が大きい場合は、鑷子でつぶして小さくしておくのもポイントです。
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