医療ナレッジ 眼科と経営

硝子体内注射の動向-その2-

第8回NDBオープンデータ令和2年患者調査

硝子体内注射の動向1)

厚労省統計調査をもとに、硝子体内注射に関する集計をしました。

1.2015~2021年度 硝子体内注射実施回数 推移

毎年増加しており、2021年度はもっとも多い実施回数でした。

2.2021年度 硝子体内注射 性・年齢ピラミッド

年齢階級別では65~69歳と70~74歳の間で約2倍の差があり、性別では男性70~74歳が多く実施されていました。

3.2019~2021年度 硝子体内注射 月別推移

硝子体内注射を月別でみると、2021年度では全ての月において実施回数が増加していることがわかりました。
2021年度は2019年度に比べて、平均9,200回/月増加していました。

4.2020年 患者調査 再来患者の平均診療間隔

患者調査 傷病基本分類 眼科関連のうち、外来推計患者数が多く、平均診療間隔が短い疾患は『白内障,詳細不明』に次いで『黄斑及び後極の変性』でした。

2015~2021年度 硝子体内注射実施回数 推移2)

毎年増加しており2021年度はもっとも多い実施回数でした。

硝子体内注射 年間実施回数 各年4月~3月
硝子体内注射 年間実施回数 各年4月~3月のグラフ

2021年度 硝子体内注射 性・年齢ピラミッド3)

年齢階級別では65~69歳と70~74歳の間で約2倍の差があり、性別では男性70~74歳が多く実施されていました。

2021年4月~2022年3月 硝子体内注射 性・5歳年齢階級別 年間実施回数
2021年4月~2022年3月 硝子体内注射 性・5歳年齢階級別 年間実施回数のグラフ

2019~2021年度 硝子体内注射 月別推移3)

硝子体内注射を月別でみると、2021年度では全ての月において実施回数が増加していることがわかりました。
2021年度は2019年度に比べて、平均9,200回/月増加していました。

硝子体内注射 月別推移
硝子体内注射 月別推移の図表

2020年 患者調査 再来患者の平均診療間隔4)

患者調査 傷病基本分類 眼科関連のうち、外来推計患者数が多く、平均診療間隔が短い疾患は『白内障,詳細不明』に次いで『黄斑及び後極の変性』でした。

2020年10月 外来推計患者数・再来患者の平均診療間隔×傷病基本分類別の図表

※1:参考情報:患者調査 傷病分類に関するよくあるご質問①参照
※2:参考情報:患者調査 傷病分類に関するよくあるご質問②参照
令和2年患者調査では、「平均診療間隔」算出方法の見直しが行われたため、前回調査分との比較ができなくなっています。(患者調査における「平均診療間隔」及び「総患者数」の算出方法等の見直しについて

NDB硝子体内注射年間件数 地域のようす2)

都道府県別 硝子体内注射2019~2021年度比較 年間の実施回数です。

【単位:回/年】集計期間は毎年4月~3月( )カッコ内は前年度比

  • NDB硝子体内注射年間件数(北海道~千葉県)の表
  • NDB硝子体内注射年間件数(東京都~三重県)の表
  • NDB硝子体内注射年間件数(滋賀県~徳島県)の表
  • NDB硝子体内注射年間件数(香川県~沖縄県、統計)の表

参考情報

患者調査の概要5)

患者調査は、医療施設を利用する患者について、その属性、入院・来院時の状況及び傷病名等の実態を明らかにし、併せて地域別患者数を推計することにより、医療行政の基礎資料を得ることを目的としています。

調査の周期
3年ごと 最新版は2020年調査結果が2022年に公表された
調査期間 各年10月
令和2(2020)年の場合
病院
2020年10月20日~22日の3日間のうち病院ごとに指定した1日
診療所
2020年10月20日・21日・23日の3日間のうち診療所ごとに指定した1日
調査対象
令和2(2020)年の場合
層化無作為による抽出した標本調査(カッコは回収施設数)
病院
6,284(6,185)
診療所
5,868(5,587)
用いられる傷病名
世界保健機関(WHO)の「疾病及び関連保健問題の国際統計分類」(ICD)に基づいて定められた「疾病、傷害及び死因の統計分類(ICD-10(2013年版)準拠)」を適用して分類している
特徴
傷病別に全国値が報告されている統計調査は他にない。ただし、疫学調査のように病気に罹った人の数ではなく、医療機関に受診した患者数である

患者調査 傷病分類に関するよくあるご質問①

Q.
患者調査において『中心窩下脈絡膜新生血管を伴う加齢黄斑変性』はどこに入りますか?
A.
H353 黄斑及び後極の変性 に分類されています。Webサイトにある標準病名マスター6)を使って、ICD10病名一覧を調べることができます。
H353 黄斑及び後極の変性 病名一覧の図

患者調査 傷病分類に関するよくあるご質問②

Q.
患者調査において『糖尿病黄斑浮腫』はどこに入りますか?
A.
E143 詳細不明の糖尿病 眼合併症を伴うもの に分類されています。Webサイトにある標準病名マスター7)を使って、ICD10病名一覧を調べることができます。
E143 詳細不明の糖尿病 眼合併症を伴うもの 病名一覧の図

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