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Staff
Interview
#03

仮説・考察・実験を重ね
真に患者さんのニーズを叶える
薬剤を創出する。

製品研究統括部 製剤開発グループ
2016年キャリア入社/情報科学専攻修了
諸藤 遼
Ryo Morifuji

参天を
選んだ理由

前職では主に錠剤・カプセルの医薬品製剤に従事していましたが「製剤研究の分野で新しいことに挑戦したい」と思い転職を決意。様々な企業を見る中で特に魅力を感じたのが、眼科という一つの領域に特化して常に新しいことに挑戦し、多くの患者さんの目の健康維持に貢献しているSantenでした。また、国内トップクラスのシェアに驕ることなくグローバル展開にも力を入れるなど、チャレンジ精神溢れる社風も入社の決め手になりました。

品質が高く、使いやすくて安全な
眼科薬を実現するために。

製品研究統括部のミッションは、製品のアイデアを発見・考案して製品化につながる研究を進めることです。私が所属するユニットは、ドラッグデリバリーシステム(DDS)技術を用いた製剤の設計を担当しており、点眼薬のほか注射剤や固形製剤も手掛けています。DDS技術とは、主薬の有効成分を必要な組織に、必要な期間、必要な量を送達するための技術のことです。目は非常に強力な生体バリア機能で保護されているため、特に後眼部に主薬を送達することは容易ではありません。それだけに、クオリティの高いDDS技術を確立して有効性の高い薬剤が実現できれば、多くの患者さんのお役に立てることになります。しかし有効性を追い求めるだけでは不十分で、有効性に加えて安全性や使いやすさの向上も図ることが、本当の意味での患者さんへの貢献につながります。

細かなニーズにまで注意を払い
患者さんに新たな治療をお届けする。

眼科領域に絞って深く追求しているからこそ、患者さんの細かなニーズに気付き、それに応じた眼科薬の実現に邁進できるのがSantenの強みのひとつです。以前、緑内障治療において患者さんが医師の指示通りに点眼薬を使えているか調査したところ、点眼という行為自体が難しく、意図した治療効果を上げられていない患者さんが多いことが判明。このような患者さんに適切な治療を届けるために、点眼剤に代わる緑内障治療剤の研究に着手することになりました。まったく新しい技術や添加剤を用いる必要があるため、有効性だけではなく特に安全性にも強く留意しなければいけません。日々トライ&エラーの連続ですが、着実に一つひとつの課題をクリアして、より有効で患者さんのニーズに合った眼科薬を患者さんにお届けしたいと考えています。

より多くの患者さんへの貢献を目指し
さらなる知識と技術の習得に励む。

私が所属する研究所の主任研究員の方は、積み上げてきた経験や知識・技術の水準が極めて高く、私を含め多くの研究者にとっての良い見本であり、尊敬できる存在です。主任研究員が講師を務める勉強会なども頻繁に開かれるので、積極的に参加しレベルアップに励んでいます。日々の業務や勉強を通じて研鑽を重ね、ひとりでも多くの患者さんに「生涯、目が見える喜び」を感じていただけるよう、これからも努力を続けていきたいと考えています。

Schedule
8:30
出社後、メールチェック。1日にやるべき業務を確認。
9:00
実験。研究所で保有していない機器や装置を使う必要がある場合は、外部の機関で実験を行う。
11:40
昼食。研究所内には食堂もある。
12:40
各々が担当している研究の進捗の発表および意見交換。プロジェクトによっては、海外の関係会社のスタッフとやり取りを行う。
14:00
実験再開。
16:30
その日の実験結果のまとめ。メールチェックを行い、次の日のスケジュールを確認。
18:00
帰宅

休日の過ごし方

休日はふたりの子どもと一緒に過ごすことが多く、近場の奈良公園に出かけたり、ショッピングモールに買い物に行ったりします。また、音楽鑑賞や楽器演奏が好きで、ベースの演奏に夢中になる日もあります。平日はしっかりと目のことを追究し、休日は子どもの笑い声や音楽に触れて、耳に心地良い刺激を受ける機会が多いように思います。