環境負荷低減

Santenは、再生可能原料・材料への転換により天然資源枯渇への対応を実践し、事業活動における水資源の効率的な利用や排水浄化により水資源問題解決に貢献、環境汚染の予防を行うなど環境負荷低減に取り組みます。

環境負荷低減の詳細な情報は「環境データ」に掲載しています。

廃棄物の削減

事業場ごとに廃棄物の発生抑制(Reduce)、流通過程の梱包材や事務用品などの再利用(Reuse)、廃棄するものについては分別を徹底し再資源化(Recycle)する3R活動を推進し、廃棄物削減に取り組んでいます。また、廃棄物処理の委託にあたっては、委託先を訪問して契約前の事前評価を行うとともに、委託後も廃棄物処理管理票であるマニフェストと定期的訪問によって適正処理を確認しています。
2022年度のグループ全体のサーマルリサイクルを含むリサイクル率は98.5%となり、2030年度目標の98%以上を維持しています。

水資源の保全

当社の工場や研究所は水ストレス下にある(※)地域に立地していませんが、水を大切な資源と捉え、洗浄や冷却に使われる水を再利用して使用量を抑制するなど、環境負荷の軽減に努めています。2022年度においては、滋賀プロダクトサプライセンターの新棟竣工に伴い水使用量が増加したことから、取水量生産原単位は一過的に14.7m3/万本となり、2021年度比で9.7%増加しました。なお、その影響を控除した場合、生産数量原単位は13.5m3/万本となり、2021年度比で0.7%増加しました。

※水ストレス下にある:1人当たり年間使用可能水量が1700m3を下回り、日常生活に不便を感じる状態

化学物質の適正管理

 

すべての化学物質を取り扱う事業場において化学物質の適正管理に努めています。
日本では、「化学物質排出把握管理促進法(以下、PRTR法)」に基づき、適正に管理するとともに、指定の取扱量を超えたPRTR対象物質に関しては、大気への排出量および事業場外への移動量を届け出ています。
また、「化学物質管理システム」を導入し、出庫・保管量と保管場所を一元的に管理するとともに、化学物質の適正な購入と使用を徹底しています。化学物質の大気への排出を抑制し、環境への影響を低減するため、有機溶剤回収装置を設置するとともに点検・整備を通じて、その性能が維持されていることを確認しています。

奈良研究開発センターの有機溶剤回収装置

環境汚染の予防

法令や条例の規制基準に基づいて、事業場ごとに、大気汚染、水質汚濁、騒音、振動など多項目にわたって定期的に測定・分析し、適切に管理・把握しています。
また、廃液の漏出防止対策に関する手順書を整備し、貯蔵容器から漏洩した廃液が工場外の一般排水路へ流出することを防止する装置の設置と操作訓練を行うなど、環境や近隣へ影響を与えないよう体制を整えています。

有害廃棄物(Hazardous Waste)排出量

各国の法令等に基づき、日本では「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に定める特別管理産業廃棄物に該当する廃棄物を、中国では危険廃棄物として処理することが義務づけられている廃棄物を「有害廃棄物」と定義し、2020年度から排出量等を開示しています。

森林保護活動

森林の適切な保護は二酸化炭素の吸収だけでなく、豊かな自然と水源かん養力の維持により、水資源の維持および生物多様性保全にもつながると考え、森林保護活動に取り組んでいます。

能登工場の活動

能登工場では、地元自治体である宝達志水町の教育委員会が主催する森林保護活動、「宝達山の自然を守るための環境教育事業」に協賛しています。

 

滋賀プロダクトサプライセンターの活動

滋賀プロダクトサプライセンターでは、滋賀県のNPO法人が主催する里山林整備や利用についての実技実習などを行うイベントに従業員が参加していますが、2022年度は新型コロナウイルス感染症対策のため参加を見合わせています。感染対策などにより活動が再開されれば参加を検討します。

里山林整備の実習の様子

地域の環境美化活動

地域の環境美化に貢献するため、能登工場、滋賀プロダクトサプライセンター、奈良研究開発センターなどの事業場において、自治体および地域の団体などとも連携して美化活動を行っています。なお、2022年度は新型コロナウイルス感染症対策のため、一部事業所においては活動を縮小または見合わせましたが、順次活動を再開しています。