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最近、20代、30代の若い人たちのあいだで、「手元が見にくい」「夕方になると物が見づらい」などといった老眼のような症状に悩む人が増えています。これは、スマートフォンなどの携帯情報端末の長時間の使用による「スマホ老眼」と呼ばれる症状です。このスマホ老眼は、加齢による老眼と同様、眼のピント調節がスムーズにできないことにより起こります。ただし、加齢による老眼と異なり、若い世代にみられるスマホ老眼の場合、症状は一時的なことが多く、疲れの度合いによって視力が安定しないことも特徴のひとつです。
私たちが物を見るときには、その対象物の距離に応じて、自動でピントを合わせています。ピント調節に関係するのは、眼の中でカメラのレンズのようなはたらきをする「水晶体」と、その周りの筋肉である「毛様体筋」です。毛様体筋を緊張させたり緩めたりすることにより、水晶体の厚みを変化させて、ピントを調節しています。
一般的な老眼は、加齢によって水晶体が硬くなったり、毛様体筋が衰えたりすることでピント調節機能が低下した状態ですが、スマホ老眼は、至近距離でスマートフォンなどを見続けることにより、毛様体筋が凝り固まって、ピント調節がうまくできなくなってしまった状態です。
私たちの眼は、本来遠くが見やすく、近くを見ると疲れやすい構造です。特にスマートフォンなどの操作では、パソコンなどの操作時よりもさらに近い距離で、小さな画面をつい長時間凝視してしまいがちです。そのため眼に大きな負担がかかり、筋肉疲労を起こしやすいといえます。
スマホ老眼を放っておくと、見えにくいだけでなく、集中力の低下やいらいらを招き、肩こりや頭痛などの全身症状が出ることもあります。
改善策としては、まず眼を酷使しないことが基本です。特に以下のようなことに気をつけることが大切です。
1989年横浜市立大学
医学部卒業後、同大学病院にて2年間研修ののち、眼科大学院にてぶどう膜炎について学ぶ。
1993年よりハーバード大学に留学し、眼の免疫の研究に従事。1996年に帰国後、東京歯科大学市川総合病院にて、角膜、前眼部疾患について学ぶ。両国眼科クリニック院長を経て、2008年にみさき眼科クリニックを開業。眼科専門医。医学博士。
日本眼科学会、日本眼科医会、日本角膜学会、他所属。
多数メディアで活躍中。