メディカルシリーズブランドTOP > 眼科専門医が教える角膜ダメージのこと > 角膜ダメージとは
1.角膜は傷つきやすいものなのです。
角膜は、いわゆる「黒目」の部分で、厚さ約0.5mmの透明な膜です。直接外界と接しているため、敏感で、傷つきやすい組織です。
角膜は、外界の刺激や病原体の侵入から眼球を保護し、適度な水分量を保つことで角膜自体の透明性を維持しています。また、健常な視力を保持しようとする機能もあります。
コンタクトレンズの使用、紫外線、乾燥、目を強くこすってしまうことなどにより、角膜にダメージが起こると、目の表面がヒリヒリ・チクチクしたり、乾いた感じがすることがあります。
2. 角膜ダメージの3つの大きな原因。
原因1:目が乾く
涙液は目の表面を覆い、角膜を保護しています。このため、次のようなことで涙液が少なくなると、目の表面を保護できなくなり、角膜が傷つくことがあります。
- パソコン作業、スマートフォンなどの携帯端末の操作、テレビ鑑賞などが長時間にわたる
- コンタクトレンズを使用している
- 周りの空気が乾燥している(室内でエアコンを使っている、風が強い屋外にいるときなど)
原因2:紫外線やその他の光線
紫外線やその他の光線による刺激で、角膜の表面の細胞が傷つくことがあります。紫外線が原因の場合、紫外線にさらされて数時間経ってからチカチカする・まぶしいといった症状(雪目、目の日焼けなど)が現れ、1〜2日間続きます。
原因3:外傷や異物混入、コンタクトレンズ障害
外傷、異物混入、コンタクトレンズ障害といった外的な原因で、角膜ダメージが起こります。目がゴロゴロする、痛い、充血する、涙が出るなどの症状が出ます。