共生社会の実現に向けた取り組み

Santenグループは、視覚障がいの有無に関わらず交じり合い、いきいきと共生する社会の実現に向け、視覚障がいへの理解や「見える」ことの大切さを学べる活動を推進しています。

Blind Experience−見えない経験ー

Santenグループは、視覚障がいの有無に関わらず交じり合い、いきいきと共生する社会の実現を目指しています。その一環として、視覚に障がいのある従業員が講師となって視覚障がいへの理解促進やコミュニケーションの重要性を伝えるプログラム「Blind Experience」を社内外で展開しています。社外では行政・教育・企業などさまざまな対象かつ幅広い年齢層に対して実施し、社内においては目の社会課題を解決するという会社の存在意義を、従業員が再認識する機会として提供しています。教育現場でこのプログラムを行った際にも、参加した子どもたちの行動に変化が見られました。はじめは視覚障がい者である講師への接し方がわからず躊躇していた子どもたちも、授業が終わると講師に寄っていき移動の支援を自ら買って出る光景が見られました。社内では、当社の基本理念を再認識し、患者さん視点を理解するのに役立ったという声が多く挙がりました。

小学校での実施後、子どもたちが講師に駆け寄り話し掛けている様子

米国のサンテン・インクで実施された「Blind Experience」の様子

視覚に障がいのある従業員講師のインタビュー

Blind Experienceの講師として活躍している視覚に障がいがある当社従業員にインタビューしました。

企画本部 CSR室 葭原 滋男

ー Blind Experienceを実施する中で、気づいたことを教えてください。

葭原
健常者が視覚障がい者を見かけた時に、何かをしたいと思ってくれるは多いのですが、身近にいないために実際には何をすればいいのかわからず、行動に移せないという人が非常に多いと気づきました。

ー その気づきに対して参加者に何かアドバイスされていますか。

葭原
「声掛け」の重要性を伝えています。特に「見えない」体験をすることは参加者にとってその重要性を実感できる場となっています。視覚障がい者にとって、周囲の状況やどこに誰がいるのかを認識することは困難です。視覚障がい者が困っている様子であれば、是非声を掛けるべきであること、当事者はサポート方法の専門家なので、実際にどうすればいいかは聞いてもらえたら解決することを伝えています。

企画本部 CSR室 鳥居 健人

ー Blind Experienceは参加者にどのような価値を提供できるのでしょうか。

鳥居
自分にとって当たり前にできることを積極的に発信することが、参加者に驚きや新たな気づきを提供することにつながっていると感じます。障がいに対する多くの人々の意識は「無関心」や「無知」です。まず「知る」ことがはじめの一歩で、この一歩は健常者と障がい者の間にある心の壁を減らすための大きな一歩だと思っています。

ー 「心の壁を減らす」ために意識して伝えていることはありますか。

鳥居
見えなくてもできることは多いこと、できるようになるために日々努力と工夫をしていることを意識して伝えています。障がいの有無にかかわらずみんな同じであることを知ってもらい、「見えない」ことも一つの個性と捉えて交流することで、新たな発見や学びが生まれます。

ー 最後に、お二人の実現したい社会はどのようなものでしょうか。

葭原
視覚障がい者が普通に社会進出し、安心していきいきと生活している社会でしょうか。その社会を築いていくことが、障がいの有無に限らず、困っている人がいたら助けるという意識形成につながっていると思います。

鳥居
いつか障がいという概念がなくなり、お互いに助け合うことで、すべての人にとって楽しい生活を送ることができる社会を実現したいと思っています。そのためにまずは、当事者である私たちが自分のことを発信し、共有できる機会が必要だと感じています。