コンプライアンス

Santenグループは、法令遵守はもとより、健全な倫理感に基づく良識ある企業行動を実践します。

行動規範としての「参天企業倫理綱領」

Santenグループは、法令遵守はもとより、基本理念の背景にある精神を理解したうえで、当社で働くものにふさわしい高い倫理観をもって行動し、真に顧客の信頼を得ることが重要だと考え、契約社員や派遣社員を含め、すべての役員・従業員に求められる行動のあり方をまとめた「参天企業倫理綱領」を行動規範としています。

「参天企業倫理綱領」の理解浸透

Santenグループは、事業活動における具体的な行動規範である「参天企業倫理綱領」を13か国語に翻訳して掲載し、グローバル化により多様化する役員・従業員一人ひとりに周知徹底を図っています。毎年、社長もしくはチーフ・コンプライアンス・オフィサーから全役員・従業員へメッセージを発信するとともに、国や地域単位で浸透活動を行っています。

グローバル・コンプライアンス・ポリシー

ヘルスケア業界では、研究開発、製造、販売をはじめとするビジネスのあらゆる場面において、公務員や医療関係者と頻繁に接します。こうしたビジネス構造から、汚職や賄賂などの腐敗行為に対する取り締まりが強化されており、法律や規制がますます厳しくなる中、企業活動において高い透明性が求められています。

このような背景から、世界の多くの製薬企業が加盟する国際製薬団体連合会 (IFPMA) のコード・オブ・プラクティスに基づき、従業員が遵守すべき事項をまとめたグローバル・コンプライアンス・ポリシーを新たに策定し、2019年11月より施行しました。

Santenグループで働く全従業員が、法令を守り、高い倫理観と誠実さをもって行動することで、患者さんのQOLの向上に貢献することを目指しています。

グローバルコンプライアンス体制

Santenグループは、グローバル化に対応したコンプライアンス活動を推進するため、基本理念や規程などをグローバルに浸透させること、コンプライアンス遵守の組織文化を醸成すること、コンプライアンス関連の問題に対応することなどを目的に、チーフ・コンプライアンス・オフィサーやコンプライアンス委員会などを設置しています。各地域および機能組織の担当役員が集うグローバルコンプライアンス委員会、ならびに各地域のコンプライアンス実務責任者が集うグローバルコンプライアンス実務責任者会議を定期的に開催しています。

腐敗防止に対する取り組み

Santenグループは、2017年10月に国連グローバル・コンパクトに参加し、強要や贈収賄、横領を含む腐敗の防止に取り組んでいます。従業員一人ひとりの行動のあり方を示した「参天企業倫理綱領」には、「直接であれ、第三者を介するものであれ、各国の法令、もしくは国を限定せず適用される法令等に反し、贈収賄や腐敗とみなされる行動をしません」と明記し、贈収賄などを禁じています。政治や行政と健全かつ正常な関係を保持し、政治献金を行う場合は、政治資金規正法等の関連法令を遵守するとともに、社内規程に基づき適切に管理しています。反社会的勢力および団体には毅然とした態度でいかなる要求にも応じないことも倫理綱領に定めています。継続的に強要や贈収賄、横領など腐敗防止に対する従業員一人ひとりの理解を促進するため、eラーニングなどによる研修を行っています。
Santenグループでは2019年度において、贈収賄などの腐敗行為により法的措置を受けた事例はありませんでした。

コンプライアンス相談・通報窓口

Santenグループは、契約社員や派遣社員を含めた全従業員が、コンプライアンス上疑義のある行為について相談・通報しやすいように、各国あるいは地域拠点にそれぞれの使用言語に応じた「社内相談・通報窓口」を設けています。また、ほぼすべての国において、社外の弁護士などの第三者による「社外ヘルプライン」を設置し、匿名での通報を受け付けています。寄せられた相談や通報については、適正に調査し誠実に対応するとともに、取締役会に定期的に報告しています。

内部通報者の保護

Santenグループは、「コンプライアンス規程」の中で、各地域で内部通報者を保護するために十分な措置をとることを定めています。

「コンプライアンス規定 - 内部通報システム -」からの抜粋

参天グループ各社は、内部通報システムの運用にあたり、内部通報を理由とした通報者に対する懲罰、差別的処遇等の報復行為、人事考課への悪影響等の不利益取扱いを行わない。各機能本部本部長、地域事業統括及び参天グループ各社社長は、担当組織・事業において、上記趣旨の周知及びルール化を含めた十分な措置をとるものとする。

例えば、日本では「コンプライアンス相談通報手順書」の中で、通報者が不利益になる取り扱いをしてはならないことや、通報者が不利益な取り扱いを受けた場合にはそれを中止させること、通報協力者や調査協力者も通報者と同様に保護されることなどを定めています。

個人情報の保護

Santenグループは、2016年EUのGDPR(General Data Protection Regulation)制定を契機に各国で厳格化される個人情報保護法令に対応するために、新たに「グローバル個人情報保護規程」を2020年4月に制定し、グローバルで個人情報保護体制の強化に取り組んでいます。患者さんや一般消費者、従業員の個人情報を適正に取り扱い、保護するために、Santenグループ従業員への周知、適正運用にグローバルで一体となり努めています。
Santenグループでは、2019年度に顧客プライバシーの侵害に関して規制当局による申し立てはありませんでした。

コンプライアンス教育

Santenグループでは、11月を「参天企業倫理綱領」の周知月間として定め、従業員に対して研修を実施するなど、コンプライアンス意識の醸成に取り組んでいます。例えば、その一環として、2019年度は、「贈収賄および腐敗の防止」についてのeラーニング研修をグローバルで実施しました。規程などの理解と遵守状況について、定期的に意識調査で確認するとともに、社内監査もしています。
Santenグループでは2019年度における重大な法令違反はなく、訴訟を提起されている案件もありません。

医療関係者や患者団体との適切な関係維持と透明性の確保

Santenグループは、医薬品などの適正使用や医療ニーズの的確な把握を目的に、医療関係者や患者団体に対する情報資材の提供や説明会の開催、意見交換などに取り組んでいます。また、医学・薬学の発展のために大学病院などに対する研究助成や患者団体への支援活動も行っています。このような当社の活動が高い倫理性を担保したうえで遂行されるよう、法規制、業界自主規制に従うことはもとより、グローバルで全従業員がコンプライアンス・リスクを回避できるよう、従業員教育にも取り組んでいます。参天グローバル・コンプライアス・ポリシーでは、医療関係者との関係や外部への資金提供についても明確に定めています。また、医療関係者などへの支出が適切に実施されているかについては、社内監査の継続的な実施対象にしています。
日本では、CSRを所管する執行役員を委員長とした「寄付委員会」を設置し、寄付の妥当性を審議しています。さらに、執行の都度、営業や研究部門から独立した組織が寄付内容を確認・記録し、年度実績は当社ウェブサイト上で開示しています。

研究活動における動物福祉への配慮

医薬品の研究開発を進めるうえで、薬の安全性や有効性を確認するための動物実験が不可欠です。Santenグループでは、実験動物の生命尊重、動物愛護に配慮し、適正な飼育環境を確保するとともに、使用動物数の削減「Reduction」、動物を使用しない代替法の採用「Replacement」、苦痛の軽減「Refinement」に、実験者と委託者の責任「Responsibility」を加えた4Rの観点で外部委託試験を含めたすべての動物実験計画を「動物実験委員会」で審査し、動物福祉に配慮しています。さらに、「動物の愛護および管理に関する法律」「実験動物の飼養および保管並びに苦痛の軽減に関する基準」および「厚生労働省の所管する実施機関における動物実験等の実施に関する基本指針」に準拠した社内規程を制定し、毎年、動物実験従事者の教育訓練、国の法律・指針への適合性についての自己点検などを行うとともに、研究所の責任者が承認した最低限の実験のみを実施しています。
これらの取り組みは、公益財団法人ヒューマンサイエンス振興財団動物実験実施施設認証センター 注釈 による評価を受け、奈良研究開発センターは適合施設として認証を取得しています。

注釈
公益財団法人ヒューマンサイエンス振興財団動物実験実施施設認証センター:厚生労働省の所管する動物実験実施機関における動物実験等の実施に関して、動物実験等の自主管理の促進とともに動物愛護の観点に配慮しつつ、科学的観点に基づく適正な動物実験等が実施されているかを外部評価・検証しています。
第三者検証による認定書