研究の先にある医療現場を見つめて、患者さんの希望に応える点眼薬を生み出す。

もっと有効で、患者さんのニーズに合った点眼薬を。

薬の種として選ばれた化合物を、点眼薬として製剤化するための研究を行うのが、私の仕事です。化合物には、すでに薬として使われているものから、未知なものまでさまざま。どんな薬効があるのか、半年から約1年間かけて検証し、ポテンシャルが認められた化合物には、有効成分の能力を最大限に発揮させるために必要な添加剤の種類や、配合比率など、製剤化するための実験を繰り返しています。また、実験室のなかで検証を重ねるだけでなく、ドクターのもとを訪ねて、医療現場の生の意見を聞くことも。患者さんが本当に求めている使い心地や効果を知ることで、研究に新たな活路がひらけることもあります。また、参天は国内だけでなく、世界各国にも点眼薬を届けているため、安定性や使用感など、地域の気温や特色に合わせた開発が求められます。上司や、他部署の研究員の先輩方にアドバイスをもらいながら、より患者さんにとって使いやすく、より効能の高い点眼薬の創薬に取り組んでいます。

効能も、生産性も、安全性も、確実に。

ある時、薬効が認められていた化合物を、製剤化する研究を任されました。しかし、実験を進めていくなかで、その化合物は調製に使う器具などに吸着しやすいというリスクを持ち合わせていることが分かったのです。工場での量産化を見越して、工場ラインで使われるようなステンレス性の器具で開発を進めたところ、やはり化合物が吸着してしまい、一時期は製造が不可能だと思われました。しかし、この化合物に薬効があることは分かっていたので、諦めるという選択肢はありませんでした。そこで、工場の担当者に解決方法はないかを相談。すると実は、ステンレスにも種類があって、工場では吸着しにくい材質を用いていることが分かりました。そこで、同じ材質の容器を導入し、再度試験を実施。上司や他部門の先輩方からのアドバイスを活かしつつ、遂に点眼薬をつくり上げることができたのです。私たちの仕事は、ただ化合物に携わるだけではありません。実験室で生まれた新薬のたねを、工場でも安定的に生産し、患者さんの手元にお届けするまで、常に先を見据えた視点が必要なのです。

Next Challenge

自分の枠を超えた、広い視野での創薬。

参天の研究員は、ジョブローテーションの一環で一定期間、他部署の仕事を経験する制度があり、私は世に出ている点眼薬の価値をさらに高めるための「育薬室」に就いた経験があります。それまで、私は実験室で点眼薬を生み出すのに必死でしたが、育薬室に配属になったことで、実際に点眼薬を使っている患者さんやドクターの生の声を聞くことができ、幅広い視野をもって製剤開発に取り組めるようになりました。それは私にとって、ただ目の前の仕事をこなすのではなく、他部署と連携し、開発の全体像を見渡したうえで、自分の力を発揮していきたいと行動し始めた転換期ともいえます。点眼薬のスペシャリストとしての専門性を高め、より多くの世界の患者さんに、参天の薬を安心して使っていただきたいです。

参天の研究開発という仕事

使い心地も、効能も、高いパフォーマンスを発揮する点眼薬の開発。

目の疾患に対して、有望な化合物を点眼薬にするための研究を行うのが私たち研究開発の仕事。その化合物に、どのような添加剤を加えれば、効能を最大限に発揮するのかを考え、工場での製造や安全性を考慮しながら、医療現場のニーズにあった点眼薬の開発を行います。

参天製薬の強み

眼科に特化しているからこそ、挑戦できる壁。

製剤開発に、課題はつきもの。基本、実験はひとりで行いますが、研究者全員が点眼薬に携わっているため、解決方法が分からない時には、誰に聞いてもアドバイスをくれたり、その領域により詳しい先輩方を紹介してくれます。眼科のスペシャリティ・カンパニーだからこそ、知識と高い技術力が蓄積されており、よりスピーディに、ニーズに合った薬を生み出すことができます。

わたしの仕事にかかせないもの

研究のヒントを生む、話し合いの場。

現場の意見を伝えてくれるMRや、各試験を行う担当者など、薬を世に送り出すまでに、部門を超えたさまざまな人が関わっています。参天では、会議室をおさえて協議をしなくとも、思い立ったらすぐに打ち合わせできるオープンスペースが多くあります。互いの情報を共有し、幅広い視野から研究に取り組むことができ、そこから研究が飛躍的に進んだこともあります。

研究者としても、人としても成長できる。サポートしてくれる仲間が、たくさんいます。

参天は眼科に特化したスペシャリティ・カンパニーなので、学生時代に眼の研究をしていなくても大丈夫なのか、不安に思う方もいらっしゃるかと思います。でも一切、心配する必要はありません。自分も参天に入って、成長したい、活躍したい!という想いがあれば、周りには支えてくださる先輩がたくさんいます。私自身、はじめは実験も思うようにいきませんでしたが、周りの研究者に相談することで、ひとりで悩んでいたことが嘘のように解決でき、実験がスムーズに進められるようになっただけでなく、人としてのコミュニケーション力も身につきました。今は、私よりも経歴の長い先輩が集まる担当者会議にも参加させていただいており、成長できるチャンスが広がっています。