
〜診断・検査・治療について理解しよう〜
| 関節リウマチ(以下リウマチ)の原因はまだ十分わかっていませんが、研究が進み少しずつ解明されてきています。従来リウマチは不治の病であると考えられていましたが、今ではその進行の速度を抑えることも可能になっています。患者さんも“治る”という強い信念をもって治療を受けて下さい。ご家族の方のご協力や主治医の先生との二人三脚が重要となるのです。 |
- 関節リウマチは、
- Q1.どのように診断されるのですか?
- Q2.どのような検査が行われるのですか?
- Q3.どんな治療法があるのですか?
- Q4.どのようなお薬をのむのですか?
- Q5.どんな手術があるのですか?
Q1.「関節リウマチ」は、どのように診断されるのですか?
関節リウマチ(以下リウマチ)も他の病気と同様に医師の問診・触診・検査などにより診断します。
問診では、患者さんが痛みを訴えている関節局所から全身の自覚症状やそれらの症状が起こった時期、さらには家族の病歴までいろいろな面から聞きます。
触診では全身の関節の痛みやはれについて手で触れながらチェックします。リウマチ症状として早朝に起きやすい手・手指はもちろんのこと、あごの関節から足まで全身の関節を診察します。
これらの症状に加えて血液検査や全身の症状などを診ながらリウマチと診断します。


Q2.「関節リウマチ」は、どのような検査が行われるのですか?
検査の項目は、尿検査・血液検査・関節検査・X線検査などを定期的に行います。これらの検査の目的はリウマチと判断するときや症状の経過をみたり治療しているお薬の効果と副作用をチェックするためにも大切です。
血液検査は特に重要で、赤沈(血沈・ESR)、CRP、リウマチ因子(RF)などを定期的に行います。リウマチではこれらの値が高くなる場合が多く、病状とよく関係しています。ただし、これらの検査値が高いだけではリウマチと判断できません。その他、血液検査では白血球数、赤血球数、血小板などの血球検査や免疫グロブリンなどの免疫学的検査を行います。
関節検査では関節の液を採って調べる方法です。はれた関節の組織を病理学的に調べる場合もあります。
X線検査は、関節の異常をみるための関節の写真はもとより、合併症やお薬の副作用をチェックするための肺の写真も定期的に撮影します。
Q3.「関節リウマチ」は、どんな治療法があるのですか?
リウマチの治療法としては病気の進み具合や病態に応じて基礎療法、薬物療法、リハビリテーション(リハビリ)、外科療法などがあります。
すべての病状に共通した治療法は基礎療法です。睡眠やストレス解消など心身の安静、適度な運動を含めた日常生活動作が重要です。食事もその一つで、偏食をせず、万遍なく栄養を摂ることも必要です。薬物療法では、はれや痛みを取り除くお薬や異常に高くなった免疫の働きを抑え正常にするためのお薬などを使います。
リハビリには主に物理療法や運動療法があります。温水・水・温熱などを利用し、痛みをやわらげたり、関節の動きを良くするものです。また、関節の機能や筋力の維持を目的とした運動療法には、筋肉強化訓練、起立・歩行訓練、作業療法、リウマチ体操などがあります。
外科療法は、関節の痛みや変形を修復することによりリウマチ患者さんのQOLを高めます。また、関節の変形を防ぐ方法として各種装具もあります。
いずれの治療も担当医と十分なコミュニケーションをとることが大切で、そのためにもリウマチ患者さん自身がリウマチの症状や治療法などを良く知っておく必要があります。


Q4.「関節リウマチ」は、どのようなお薬をのむのですか?
リウマチの治療薬は、大きく分けると抗炎症剤とと抗リウマチ剤(DMARDともいわれています)に分けられます抗炎症剤は炎症を抑えて痛みを和らげる作用を持つお薬です。非ステロイド性抗炎症剤(NSAID)とステロイド剤と呼ばれている2種類があります。抗リウマチ剤は、病気の原因に深く関わっている“免疫の異常”を正常にして病気の進行を抑える薬です。こちらも免疫調節剤と免疫抑制剤の2種類があります。 |
| 抗リウマチ剤(DMARD) |
| 免疫の異常を正常にするお薬です。最近では早期から使用されます。効果が現れるまでに数ヶ月かかります。そのお薬が患者さんに会えば病気の進行を遅らせることが期待できます。このお薬の効果が出てくるまでは、抗炎症剤といっしょに使用されます。副作用は皮膚、腎、肝、血液障害などいろいろありますので、必ず医師の指示に従ってください。 |
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| 非ステロイド系抗炎症剤(NSAID) |
たくさんの種類があります。効果と副作用を考慮しながら患者さんに合う薬
が使用されます。効果は早く現れます。副作用は胃・腎障害が多いので注意が必要です。 |
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| ステロイド剤 |
| 特に炎症が強いとき使われます。効果が強い反面副作用も多いお薬です。しかし、使い方によっては有用で、結婚式などの行事や旅行などの短期的に痛みをとりたいときは医師に相談してみて下さい。 |
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- ●関節リウマチの経過
Q5.「関節リウマチ」は、どんな手術があるのですか?
代表的な手術としては、滑膜切除術と人工関節置換術があります。
滑膜切除術は炎症を起こしている関節の滑膜を取り除く手術です。局所の手術ですが、お薬の効果が出やすくなり、全身の状態も良くなる場合もあります。
人工関節置換術は主に股と膝関節が痛んだり、変形したとき、人工の関節に取り替える手術です。技術・材質ともにとても進歩してきましたので、最近では比較的若い患者さんでも実施します。股や膝以外の関節の人工関節も開発されています。
その他、変形のために不安定になった関節を固定する関節固定術などもあります。
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