患者さんのためのリウマチ学3
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関節リウマチ
〜病気のことをよく知ろう〜

関節や関節の周囲の骨、腱、筋肉などに痛みが起きる病気をまとめてリウマチ性疾患とか単にリウマチと呼びます。
一般的にリウマチといえば「関節リウマチ」のことを指しています。
「関節リウマチ」はリウマチの中でも患者数が多く、70万人とも100万人ともいわれいています。

Q1.どんな病気ですか?
Q2.何が原因ですか?
Q3.症状が進むとどうなるのですか?
Q4.治るのでしょうか?
Q5.どの科を受診すればよいのでしょうか?


Q1.「関節リウマチ」は、どんな病気ですか?

 関節リウマチの主な症状は手足をはじめ、全身の関節が腫れて痛み、特に手指がこわばったり(朝におこるので朝のこわばりと言う)、進行すると関節が変形したりする病気です。また関節以外に皮膚、肺などの全身症状も伴う関節炎で、慢性化していきます。症状や進行の程度は人により異なります。
 関節リウマチの初期にあらわれる症状には、次のようなものがあります。
(1)朝、起きたとき手足がこわばる朝、起きたとき手足がこわばる
手足がチクチクと痛んだり、しびれたりする(2)手足がチクチクと痛んだり、しびれたりする
(3)左右複数の関節が痛む左右複数の関節が痛む
全身の疲労感、微熱、食欲不振一がつづく(4)全身の疲労感、微熱、食欲不振一がつづく
 関節リウマチの患者さんは現在日本に約70万人、そして毎年約1万5000人が発病すると考えられています。そのうち8割が女性の患者さんで、圧倒的に女性に多くみられる病気ですが、なぜ女性に多いのか、はっきりしたことはまだわかっていません。
 普通、関節リウマチというとお年寄りの病気と思われがちですが、実際には働き盛りの30〜40歳代からの発病が多く、家事や仕事に多忙な年代だけに、患者さんの悩みも大きいのが現状です。また、関節リウマチの患者さんの血縁者には関節リウマチの人が多いとの統計もあります。

関節リウマチの発病年齢


Q2.「関節リウマチ」は、何が原因ですか?

 関節リウマチは、ある遺伝的要素をもつ人(関節リウマチになりやすい体質の人)が何らかの原因で免疫異常を引き起こして発病するのではないかと考えられています。細菌やウイルス等の外敵から自分の体を守る“免疫”のシステムにおいて、自分の体の一部が自分を攻撃してしまう状態、すなわち“自己免疫”が関係しているようですが、詳しいことはまだ解明されていません。自己免疫が起きる原因にはいろいろな説があり、その一つとして、細菌やウイルスなどの感染が関わっているのではないかともいわれています。
 また、関節リウマチになりやすい体質の人が過労やストレス、出産などがきっかけになって発病することも少なくないようです。女性に多いことから女性ホルモンが関与しているともいわれています。いずれにせよ、関節リウマチになる原因は一つだけではなく、複数の要因が複雑に重なり合って発病に至ります。


Q3.「関節リウマチ」は、症状が進むとどうなるのですか?

 関節リウマチの一番の特徴は関節炎ですが、これは関節の滑膜という部分に起きる炎症(赤い部分)です。滑膜の炎症が慢性化すると同時に滑膜が増殖し、まわりの軟骨や骨を少しずつ破壊していきます。通常、早ければ発症から2年ほどで約60%の患者さんにこのような関節症状びらんの進行がみられます。さらに破壊が進むと、手の指や足のゆびの関節に関節リウマチ特有の変形が起こり、次第に関節が動かしにくくなり、日常生活にも支障があらわれます。
関節症状の経過


Q4.「関節リウマチ」は、治るのでしょうか?

関節リウマチは波の多い病気といわれており、関節リウマチ患者さんの約80%はよくなったり悪くなったりを何年にもわたって繰り返しながら、少しずつ関節症状が悪化していきます(多周期増悪型)。ただし、関節リウマチにはいくつかのタイプがあり、患者さんによって症状のあらわれ方や進み方に違いがみられるのが特徴です。症状が完全におさまることを「寛解(かんかい)する」といいますが、よくなったり悪くなったりを繰り返しながら徐々に寛解していくタイプ(多周期寛解型)や、なかには2年前後で症状が全く消えてしまい、ほとんど治ったような状態になる場合(単周期型)もあります。また、急速に症状が悪化して数年で車イスや寝たきりになってしまう進行型も約10%の患者さんにみられます。
関節リウマチの経過


Q5.「関節リウマチ」は、どの科を受診すればよいのでしょうか?

関節リウマチの初期症状があれば、できるだけ早くリウマチ専門医を受診し、診断と治療を受けてください。なお、1996年からリウマチ科の標榜が認可されましたので、専門医がいる施設ではリウマチ科をかかげています。


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