ドクターに聞く 現代人の目の疲れ・かすみ毛様体筋疲労とそのケア

目のピント調節のしくみ

私たちがものを見るとき、眼はカメラのレンズのような働きをする水晶体の厚さを調節し、ピントを合わせています。
この調節にかかわっているのが「毛様体筋」という筋肉で、水晶体を引っ張ったり緩めたりしています。
遠くを見るときは、毛様体筋が緩まり、水晶体を薄くしてピントを合わせます。
一方、近くを見るときは、毛様体筋が緊張(収縮)して水晶体を膨らませてピントを合わせます。

毛様体筋疲労の原因

パソコン作業のように、近くをじっと長時間見ると、調節過多になり、毛様体筋はずっと緊張して筋肉疲労を起こします。
また、老眼では、老化により水晶体が硬くなり、ピント調節力も衰えるため、近くが見えにくくなります。
老眼で無理をして近くを見続けると、目が疲れやすくなります。
さらに、適切に橋正されていないメガネや、コンタクトレンズの装用、近視、遠視、乱視の方でメガネを使っていない場合も、
ピント調節を繰り返し、目の疲れに至ります。
パソコン・スマホの
長時間使用
老化による
水晶体の硬化
適切に矯正されていないメガネ・コンタクトレンズの装用、
近視、遠視、乱視でコンタクトレンズを使用していない
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調節過多による『毛様体筋の凝り』
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目の疲れ

毛様体筋疲労のケア

まずは、目を休ませましょう。以下の方法で、毛様体筋の疲労回復に努め、また日ごろから目に負担をかけないようにすることが大切です。
  • 長時間の作業では1時間ごとに10分ぐらい目を休ませる
  • 疲れがたまったときは蒸しタオルなどで目を温める
  • 目の体操やマッサージなどを行う
  • 適度に身体を動かして心身の緊張をほぐす
  • メガネやコンタクトレンズの度が合っているか、定期的にチェックする
  • 老眼の有無や程度を確認し、必要であれば老眼鏡を使用する
  • パソコン作業などをする時は疲れにくい環境をつくる
  • 首や肩、腕など、気になるところをもみほぐす
  • 十分な休養と規則正しい食生活を心がける
以下のような成分が配合された目薬を使用することもよいでしょう。
末梢神経の修復効果が期待できる ビタミンB12
ピント調節機能を改善する ネオスチグミンメチル硫酸塩
目の組織代謝を促進する タウリン、L-アスパラギン酸カリウム、パンテノール、ビタミンB6
乾きからくる疲れ目を改善する コンドロイチン硫酸エステルナトリウム
ケアをしても、気になる症状がよくならない場合は、眼科を受診しましょう。

若い人に多い現代病、
「スマホ老眼」

最近、「手元が見えにくい」「夕方になるとものが見づらい」など、老眼のような症状に悩む20~30代の若い人が増えています。
これは、スマートフォンなどの携帯情報端末の長時間使用による、いわゆる「スマホ老眼」と呼ばれる症状です。
老眼もスマホ老眼も、目のピント調節がスムーズにできないことが原因で生じます。
スマホ老眼は老眼と異なり、症状は一時的なことがほとんどです。
目は本来、遠くが見えやすく、近くを見ると疲れやすい構造になっています。
小さな画面を長時間凝視するスマートフォンなどの操作は目に大きな負担がかかり、眼精疲労を起こしやすいのです。
みさき眼科クリニック 石岡 みさき先生
1989年3月 横浜市立大学医学部卒業
6月 横浜市立大学病院研修医
1991年4月 横浜市立大学医学部眼科大学院入学
1993年6月 米国マイアミ大学免疫学教室勤務
11月 米国ハーバード大学眼科勤務
1995年3月 横浜市立大学医学部眼科大学院卒業
1996年7月 東京歯科大学眼科勤務
1998年11月 両国眼科クリニック院長
2008年5月 みさき眼科クリニック院長
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