参天製薬

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CSR(社会的責任)

適正な製品・サービスの提供

中期活動テーマ
優れた製品の開発と提供
活動項目 KPI

優れた製品を研究・開発する

着実な新製品の開発と提供100%

 参天製薬グループは、最新の科学技術を応用して優れた製品を研究・開発し、世界の患者さんのQOL(Quality of Life:生活の質)向上に貢献し続けます。

医療ニーズに基づいた新製品の研究・開発 

 当社は、眼科領域に特化して、患者さんの未充足ニーズを満たす優れた医薬品を迅速に創出できるよう研究・開発に取り組んでいます。特に、治療剤が世界的に充分とはいえない角結膜疾患領域、高齢化の進展などに伴い患者数が増加傾向にあり失明の原因ともなり得る緑内障および網膜疾患領域を中心に、有効な新薬を開発することによって、世界の患者さんの QOL(Quality of Life:生活の質)向上に貢献します。

 製品の開発状況については、こちらをご覧ください。

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迅速な研究開発のための取り組み

 新薬は、基礎研究、非臨床試験、臨床試験、承認申請を行い、国による審査と承認を得られて初めて患者さんのもとへ届けられます。ヒトを対象として有効性と安全性を確認する臨床試験は3段階に分かれており、基礎研究から新薬として認められるまでには長い年月が必要になります。一日でも早く患者さんに新薬をお届けするため、当社では以下の取り組みを実施しています。

研究における取り組み

 成功確率を高めるために社外に存在する化合物や技術を積極的に活用し製品創製に応用するネットワーク製品創製の活用や、基礎研究・臨床研究・診療をつなげて、医療発展に寄与する成果を効率的・効果的に実用化させる橋渡し研究であるトランスレーショナル・リサーチの活性化に注力し、製品の迅速な創出に向けた取り組みを進めています。

臨床開発における取り組み

 米国では、アダプティブ・デザイン注釈が推奨されており、臨床開発のステップを一部短縮することが可能です。また、開発品の治療に対する有用性とリスクのバランスについても当局と機動的に意見交換ができるため、臨床開発の成否の見極めがつけやすくなります。このことから、当社はグローバル臨床開発の迅速化を図るため、臨床開発の基点を米国に置いています。

注釈

アダプティブ・デザイン:臨床試験の継続中にその中で蓄積されているデータに基づいて、臨床試験の妥当性や完全性を損なうことなく、試験の特徴の変更法を決定する臨床試験デザイン

研究活動における動物福祉への配慮

 医薬品の研究開発を進めるうえで、薬の安全性や有効性を確認するための動物実験が不可欠です。当社では、実験動物の生命尊重、動物愛護に配慮し、適正な飼育環境を確保するとともに、使用動物数の削減「Reduction」、動物を使用しない代替法の採用「Replacement」、苦痛の軽減「Refinement」に、実験者と委託者の責任「Responsibility」を加えた4Rに努めています。
 そのために、「動物の愛護および管理に関する法律」、「実験動物の飼養および保管並びに苦痛の軽減に関する基準」、および「厚生労働省の所管する実施機関における動物実験等の実施に関する基本指針」に準拠した社内規程を制定し飼育状況の定期的確認などを行うとともに、外部委託の試験を含めたすべての動物実験計画を「動物実験委員会」で審査し、研究所の責任者が承認した最低限の実験のみを実施しています。
 これらの当社の取り組みは、公益財団法人ヒューマンサイエンス振興財団動物実験実施施設認証センター注釈による評価を受け、適合施設として認証を取得しています。

注釈

公益財団法人ヒューマンサイエンス振興財団動物実験実施施設認証センター:厚生労働省の所管する動物実験実施機関における動物実験等の実施に関して、動物実験等の自主管理の促進とともに動物愛護の観点に配慮しつつ、科学的観点に基づく適正な動物実験等が実施されているかを外部評価・検証しています。


お客さまからの貴重な声を活かした製品・サービスの改善

 MR注釈や「お客様相談室」にお寄せいただいたお客さまからの貴重なご意見は、社内の関係部署に共有し、内容を十分に検討したうえで、その結果を適正使用の推進につなげるため、MRなどの関係者に周知し医薬情報提供活動に反映するとともに、製品やサービスの改善にも活かしています。

注釈

MR:Medical Representativeの略。医薬情報担当者

改善事例1

  「ディンプルボトル」製品の個装箱注釈を下記の改善を図るため変更しています。

  • 個装箱から製品名や濃度などを記載した一部をミシン目から切り離し、カード化して薬品棚のネームプレートなどにご利用いただけるようにしました。(10本用および50本用の個装箱のみ)
  • 濃度の異なる製品間の識別性を高めるため、濃度表示のデザインを変えて、大きくわかりやすくしました。
  • 個装箱天面部分を切り取るためのミシン目を追加し、点眼瓶を取り出しやすくしました。
  • 個装箱底面にミシン目を追加し、簡単に廃棄できるようにしました。

注釈

個装箱:点眼瓶などを一定の本数にまとめて包装している箱

改善事例2

 「タプロスミニ点眼液0.0015%」「パピロックミニ点眼液0.1%」「ヒアレインミニ点眼液0.1%」「ヒアレインミニ点眼液0.3%」の点眼容器の裏面に、使用期限がわかるよう、刻印を追加しました。また、製品名が識別しやすいよう、個装箱のデザインを変更しました。

改善事例3

 薬局の保管・陳列スペースに応じて、縦置き・横置きのどちらの向きで置かれた場合にも製品名が識別しやすいよう、「ソフトサンティア」の個装箱のデザインを変更しました。

改善事例4

 「ムコゾーム点眼液0.5%」、「ラクリミン点眼液0.05%」の点眼容器において、液だれ注釈を改善するため、中栓の形状を「山形状」から「筒状」に 変更しました。

注釈

液だれ:点眼時またはキャップを締めた後に、薬液がノズルを伝って点眼容器やラベルが濡れたり、携帯袋に薬液が溜まったりすること

緑内障用デバイスを開発する米国InnFocus社の買収による新たな治療選択肢の提供

 当社は、2016年8月に米国InnFocus社を買収しました。同社は、初期から後期の原発開放隅角緑内障における眼圧下降を目的としたインプラント手術に用いるデバイスInnFocus MicroShunt (以下、MicroShunt)を開発しています。MicroShuntは諸外国で実施した臨床試験において、単独もしくは白内障手術との併用で施術され、房水の流出を促すことによる眼圧下降効果が確認されています。新たな治療選択肢としてMicroShuntを開発することにより、世界の緑内障領域の患者さんへのさらなる治療貢献をめざします。 

緑内障・高眼圧症に対する製品の拡充と新たな国への提供

 当社は米メルク社との間で、日本・欧州・アジア太平洋地域における緑内障・高眼圧症治療剤8品目の製品に関連した権利など一式、譲受する契約を2014年5月に締結しました。
 緑内障は、眼圧の上昇などにより視神経に傷害が起こり、視野欠損や失明を引き起こす病気で、いずれの国・地域においても重大な眼科疾患となっており、日本においては中途失明原因の第1位となっています。緑内障治療は、薬剤による治療効果が患者さんによって異なり、患者さんの病態に最適な薬剤が、選択または組み合わせて使われます。この契約により、当社が提供可能な製品を充実させることで、患者さんの医療ニーズへのさらなる貢献をめざしています。
 また、契約締結した8品目の製品は、2016年3月時点ではイタリア、イギリスやスペインなど28カ国で販売承認の移管が完了しました。契約締結時点で、当社が事業を展開していない国も含まれており、これら新たな国に対しても価値ある製品を提供することを通じ、より多くの患者さんのQOL向上に貢献します。

アセアン地域における製品提供の拡充

 東南アジア諸国連合(以下、アセアン)10か国の人口は6億人以上と言われていますが、医療・医薬品が行き届いていない地域が多くあります。当社のアセアン地域における活動は、現地代理店を通じた輸出販売を中心に行ってきましたが、地域ごとに異なる真の顧客ニーズに対応した製品を提供するために、フィリピン、タイ、台湾、シンガポール、マレーシアでは、自社MRによる活動を開始しています。
 また、アセアン地域では各国独自の審査制度が整いつつあり、医薬品の普及促進のためにアセアン統一ガイドラインの整備などが進められてきています。シンガポールはその中心的な役割を果たしている国の1つであることから、これらアセアン地域の患者さんのもとへ必要とされる医薬品を一日でも早くお届けできるようにするために、現地での情報収集、医薬品開発の拠点として、2013年にシンガポールに現地法人「サンテン・ファーマシューティカル・アジア・プライベート・リミテッド」を設立し、より多くの患者さんの目の健康に貢献できるよう活動を推進しています。

アジア地域に焦点を当てた眼疾患研究の強化

 当社は、アジア地域で頻発する眼の疾患に対する治療薬の開発を目的とし、2014年11月、シンガポールアイリサーチインスティテュート(以下、SERI)と戦略的共同研究を立ち上げました。当社が現在保有している製品ポートフォリオおよび将来の薬剤候補と、SERIの新技術や実績豊富なトランスレーショナル・リサーチ機能を活用し、新製品開発を加速させることで、アジア地域の患者さんのQOL向上により早く貢献できることをめざしています。

活動項目一覧

CSRマネジメント

参天製薬グループは、ISO26000の社会的責任の原則を尊重しCSR活動を推進します。注釈1
参天製薬グループは、CSR推進フレームワークに沿ってCSRマネジメントによるCSR活動を推進します。注釈2

注釈1

説明責任、透明性、倫理的な行動、ステークホルダーの利害の尊重、法の支配の尊重、国際行動規範の尊重、人権の尊重

注釈2

ISO26000を参考に当社独自に定義したもの

中期活動テーマ 活動項目
ステークホルダーエンゲージメントの確立
リスクマネジメントシステムの確実な運用

適正な製品・サービスの提供

参天製薬グループは、適用される法規、規格、基準を満足し、最新の科学技術を応用して、消費者に信頼される高い品質を確保した製品とサービスを提供します。

中期活動テーマ 活動項目
優れた製品の開発と提供
製品・疾患に関する情報・
サービスの提供
医療関係者・患者団体とのコンプライアンス確保

公正な事業取引

参天製薬グループは、事業活動を行う国や地域における法規・事業慣行等を遵守します。
参天製薬グループは、取引先を私たちのパートナーと考え、相互の発展をめざすとともに、法規・事業慣行等の遵守を求めます。

中期活動テーマ 活動項目
事業取引におけるコンプライアンス確保

人権尊重

参天製薬グループは、事業を行うすべての国と地域において、人権を尊重した活動を推進します。
参天製薬グループは、従業員一人ひとりが高い倫理観を持ち、お互いに敬意を払い、連帯感のある職場づくりを推進します。

中期活動テーマ 活動項目
事業活動における人権尊重

労働・安全衛生

参天製薬グループは、「人命」を第一に考え、従業員の安全確保および健康増進を図り、働きやすい職場環境の維持・向上を推進します。

中期活動テーマ 活動項目
働きがいのある職場環境づくり
安全衛生の確保

環境保全

参天製薬グループは、生物多様性が生み出す自然を地球環境の重要な基盤であると認識し、地球環境を保護・保存し、「美しい地球を次世代に引き継ぐ」ための活動を推進します。

中期活動テーマ 活動項目
地球温暖化対策
排出・廃棄対策
環境保護

社会貢献

参天製薬グループは、事業分野における医療の発展、
福祉の充実に向けた活動、および良き企業市民としての活動を推進します。

中期活動テーマ 活動項目
事業分野における医療の発展と福祉の充実
企業市民としての活動