トップメッセージ

眼科治療のニーズを理解し、世界の眼科医療に貢献

参天製薬は、眼科領域に経営資源を集中し、日本、アジア、EMEA 注釈1 など各地域の治療現場でのニーズを捉えた医薬品の研究開発、製造、信頼性保証、営業・マーケティング活動をグローバルで行っています。徹底した顧客志向、創業以来130年近くにわたり培ってきた眼科領域に特化した専門性、技術力、経験知が当社の強みです。これらの強みを生かした事業活動を通じて、患者さんのQOL(Quality of Life:生活の質)の向上と眼科医療に貢献することは、当社の重要な役割であり、存在意義そのものであると認識しています。

現在、眼科疾患に苦しむ世界の患者さんの人数は、2億8,500万人 注釈2 と言われており、高齢化に伴い、緑内障や網膜疾患領域を中心に増加しています。加えて、医療技術の発展による新たな診断・治療方法の出現を背景とし、医療用眼科薬市場は年平均成長率6%で拡大を続けています。一方で、眼科領域においては多くの未充足ニーズが存在し、世界中で多くの患者さんが新たな治療法や医薬品の開発を待ち望んでいます。当社は、新たな治療法や医薬品開発を待ち望んでいる世界中の患者さんの悩みや課題を解決し、世界の眼科治療に貢献し続ける企業でありたいと考えています。

注釈1
EMEA:ヨーロッパ、中東およびアフリカ(Europe, the Middle East and Africa)
注釈2
眼科疾患などにより視力障害を有する世界の患者数(視力障害を有さない眼科疾患の患者さんは含まない。眼科疾患をはじめその他の要因による視力障害の患者さんを含む)
出展:United Nations, World Population Prospects: 2015 Revision

経営と一体のCSRによる、持続可能な社会への貢献

当社は、事業活動を通じて社会への貢献を果たすとともに、高い倫理観を持って経営と一体となったCSR活動を推進することが、企業が社会的責任を果たし、社会と共に持続的に成長するための前提であると考えています。

事業展開地域の拡大に伴い、国や地域によって異なる規制、従業員の多様化へも確実に対応していかなければなりません。法規制を確実に遵守し事業活動を行うことはもとより、確実に患者さんに製品をお届けするための基盤整備も進めています。経営の健全性と透明性を確保し続けるためにコーポレート・ガバナンス機能のさらなる充実と強化を図り、持続的な成長を支える組織の構築と人材の育成に取り組んでいます。環境問題や人権侵害の防止などの社会課題に対しても、積極的に取り組みを進めています。

眼科領域のスペシャリティ・カンパニーとして、製品とサービスの提供を通じた社会への寄与だけではなく、医療分野や福祉分野に対する貢献も私たちの社会的責任です。医療分野では、医学・薬学研究に加え、角膜移植の普及、発展途上国における眼科医育成や失明予防に取り組む財団、NGOなどに対する助成に積極的に取り組んでいきます。福祉分野では、盲導犬育成事業や視覚障がい者支援団体の活動などに対して継続的に支援していきます。また、2017年より視覚障がい者スポーツ支援を開始しました。

持続的な成長を実現する人材育成と組織力強化

2015年4月に基本理念に基づき期待する人材像を示した「サンテン・リーダーシップ・コンピテンシー(SLC)」と新たな人事評価制度を構築し、参天製薬グループ内への展開を進めています。従業員一人ひとりの能力開発とキャリアプラン策定に向けた基軸として、成長の機会を提供していきます。基本理念に基づいた行動をグローバルで全従業員が等しく理解し、実践することで、多様化する従業員を「One Santen, One Team」として結束させ、グループの総力をさらに強化していきます。

参天製薬グループの従業員の総力を結集し、経営と一体のCSRを実践することにより、患者さんと患者さんを愛する人たちを中心として、社会への貢献を果たしてまいります。

今後も一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

代表取締役社長兼CEO 黒川 明