コンプライアンス

参天製薬グループは、事業活動を行う国や地域に適用される法規や公正な事業慣行を遵守し、従業員一人ひとりが高い倫理観をもって行動できるよう、体制を整備し、運用しています。

行動規範としての「参天企業倫理綱領」

参天製薬グループは、法令遵守はもとより、基本理念の背景にある精神を理解したうえで、当社で働くものにふさわしい高い倫理観をもって行動し、真に顧客の信頼を得ることが重要だと考え、契約社員や派遣社員を含め、すべての役員・従業員に求められる行動のあり方をまとめた「参天企業倫理綱領」を行動規範としています。

「参天企業倫理綱領」の理解浸透

参天製薬グループでは、事業活動における具体的な行動規範である「参天企業倫理綱領」を13か国語に翻訳して掲載し、グローバル化により多様化する役員・従業員一人ひとりに周知徹底を図っています。毎年、社長もしくはチーフ・コンプライアンス・オフィサーから参天製薬グループの全役員・従業員へメッセージを発信するとともに、国や地域単位で浸透活動を行っています。2017年は、2月と7月を「参天企業倫理綱領」の周知月間とし、契約社員・派遣社員なども含めた参天製薬グループの全従業員を対象に理解浸透のための"世界同時キャンペーン″を実施するなど、グローバル化に対応したコンプライアンス活動を推進しています。

グローバルコンプライアンス体制

2016年10月、グローバル化に対応したコンプライアンス活動を推進するため、基本理念や規程などをグローバルに浸透させること、コンプライアンス遵守の組織文化を醸成すること、コンプライアンス関連の問題に対応することなどを目的に、チーフ・コンプライアンス・オフィサーやコンプライアンス委員会などを設置しました。各地域および機能組織の担当役員が集うグローバルコンプライアンス委員会、ならびに各地域および機能組織のコンプライアンス実務責任者が集うグローバルコンプライアンス実務責任者会議を年2回開催しています。

コンプライアンス相談・通報窓口

参天製薬グループは、契約社員や派遣社員を含めた全従業員が、コンプライアンス上疑義のある行為について相談・通報しやすいように、各国あるいは地域拠点にそれぞれの使用言語に応じた「社内相談・通報窓口」を設けています。また、ほぼすべての国において、社外の弁護士などの第三者による「社外ヘルプライン」を設置し、匿名での通報を受け付けています。寄せられた相談や通報については、適正に調査し誠実に対応するとともに、取締役会に定期的に報告しています。また、従業員から直接チーフ・コンプライアンス・オフィサーに通報する仕組みも整えています。

内部通報者の保護

参天製薬グループは、「コンプライアンス規程」の中で、各地域で内部通報者を保護するために十分な措置をとることを定めています。

「コンプライアンス規定 - 内部通報システム -」からの抜粋

地域を担当する役員は、内部通報システムの運用にあたり、内部通報を理由とした通報者に対する懲罰、差別的処遇等の報復行為、人事考課への悪影響等の不利益取扱いの発生を防止するため、担当地域における周知及びルール化を含めた十分な措置をとるものとする。

例えば、日本では「コンプライアンス相談通報手順書」の中で、通報者が不利益になる取り扱いをしてはならないことや、通報者が不利益な取り扱いを受けた場合にはそれを中止させること、通報協力者や調査協力者も通報者と同様に保護されることなどを定めています。

個人情報の保護

参天製薬グループは、患者さんや一般消費者、従業員の個人情報を適正に取り扱い、保護するために、「個人情報保護方針」と個人情報保護に関するコンプライアンス・プログラムを策定し、役員・従業員への研修などを通じて参天製薬グループ全従業員へ周知徹底し、適正に運用しています。
2017年度は、同年5月に施行された日本での改正個人情報保護法への対応として、社内規程の改定や海外を含むグループ会社間で個人情報を適法に授受するための契約の整備を実施しました。また、2018年5月施行の欧州連合(EU)における新しい個人情報保護の枠組みであるGDPR(General Data Protection Regulation)への対応として、欧州における社内規定の整備やプライバシーポリシーの改定、欧州から欧州域外に個人データを移転する際に必要なグループ間契約の整備を実施しました。
参天製薬グループでは2017年度におけるプライバシーの侵害に関する事例はありませんでした。

情報セキュリティ対策

参天製薬グループでは、情報漏えいリスクへの対応として、「情報セキュリティ基本方針」「情報セキュリティ規程」をはじめとした社内規程を定め、それらに基づき推進体制を整備し運用することで、情報の保護・管理の徹底に努めています。事業のグローバル化に伴い、2016年5月に「情報セキュリティ規程」の適応範囲に海外子会社を加えました。2018年5月には、グローバルで情報セキュリティを担当する専任部署を設置し、運用を開始しています。情報セキュリティ教育や物理的セキュリティのアセスメントなども実施しています。

コンプライアンス教育

参天製薬グループは、従業員に対して研修を実施するなど、コンプライアンス意識の醸成に取り組んでいます。
日本では、従業員の理解促進のために、入社時および管理職への登用時には対象者全員に研修を実施しています。規程などの理解と遵守状況について、定期的に意識調査で確認するとともに、社内監査もしています。2017年度は「法令順守の徹底」「贈収賄防止関連規制の理解」「コンプライアンス相談・通報窓口の周知」「安全保障輸出管理」などについて研修を実施し、守るべき事項や手続きについて理解を深めました。また、「利益相反の回避」や「インサイダー取引の防止」「下請代金支払遅延等防止法」「不当景品類及び不当表示防止法」など、担当業務に応じて部門や部署ごとにも研修を行っています。
参天製薬グループでは2017年度における重大な法令違反はなく、訴訟を提起されている案件もありません。