眼科領域での貢献

参天製薬グループは、事業分野である眼科領域における福祉の充実に努め、患者さんのQOL(Quality of Life:生活の質)向上に貢献し続けます。

途上国での医療アクセスへの支援

途上国では貧困や保険システムの不備、衛生に関する情報不足などにより、必要な医療を受けることが困難で医療へのアクセスが制限されている人が多くいます。当社では、これらの人々が眼科医療を受けやすくなるよう、世界最大の眼科基金であるICO (International Council of Ophthalmology) Foundationへの寄付や途上国で眼科医療活動を展開している団体への医薬品提供などを支援しています。
ICOは特に途上国での眼科医不足の解消に取り組んでおり、眼科教育者がより効果的により安い費用でより広く教育を提供できるように、教育者の教育に焦点を当てたプログラム「Teaching the Teachers」を実施しています。当社はこの主旨に賛同し、2012年から継続して寄付をしています。
米国のサンテン・インクにおいても、社会情勢が不安定で医療インフラも充分に整備されていないグアテマラに、民間医師団や薬剤師、ボランティアを派遣する非営利団体「Help International」を継続して支援しています。

「Teaching the Teachers」プログラムの様子
(写真提供:ICO Foundation)

途上国活動支援に対する医薬品などの主な提供先

年度 主な提供先
2016年度 アジア眼科医療協力会
アフリカ眼科医療を支援する会
日本タンザニア眼科医療支援チーム
日本・フィリピン合同医療奉仕活動
南太平洋眼科医療協力会
2015年度 アジア眼科医療協力会
アジア失明予防の会
アフリカ眼科医療を支援する会
日本タンザニア眼科医療支援チーム
日本・フィリピン合同医療奉仕活動
ネパール眼科医療支援
ヒマラヤ眼科耳鼻科医療を支援する会
南太平洋眼科医療協力会
2014年度 アジア眼科医療協力会
アジア失明予防の会
アフリカ眼科医療を支援する会
日本タンザニア眼科医療支援チーム
日本・フィリピン合同医療奉仕活動
日本ミャンマー交流会
ネパール眼科医療支援
ヒマラヤ眼科耳鼻科医療を支援する会
南太平洋眼科医療協力会

研究者育成への貢献

奈良県生駒市にある当社の奈良研究開発センターでは、社会貢献の一環として、隣接する国立大学法人奈良先端科学技術大学院大学との連携講座を開設し、研究者・技術者教育に努めています。当社が運営を担当させていただいている「機能高分子科学研究室」は2005年に開設され、専門分野に精通した当社の従業員が客員教授、准教授、連携研究員として、研究者をめざす学生を指導しています。これまでに博士課程前期修了者10人、博士課程後期修了者2人を輩出しました。

研究室内での実験の様子

視覚障がい者スポーツ支援への取り組み

当社は、眼疾患への理解、関心を高めるとともに、従業員がボランティアなどを通じて患者さん視点の意識を醸成することを目的として、視覚障がい者スポーツ支援に取り組んでいます。2017年3月にNPO法人日本ブラインドサッカー協会と提携したパートナーシップ契約では、視覚に障がいがある子どもたちがスポーツに触れ、学校以外でスポーツに取り組むきっかけとなる場の提供、小中学校向けダイバーシティ教育プログラムへの協賛などが含まれており、スポーツを通じ、視覚障がい者と健常者が当たり前に混ざり合う社会の実現に貢献していきます。

参天製薬 ブラサカキッズキャンプ 2017 in 関西

患者さんや支援団体などへのボランティア活動

当社は、従業員一人ひとりが「真の顧客志向」すなわち患者さんや患者さんを愛する人たちの視点で考え行動することが不可欠だと考え、患者さんや目の不自由な方への貢献とともに、双方向的な交流が望めるボランティアの機会を作ることに取り組んでいます。2016年度は延べ60人の従業員が、目の不自由な方の手引き誘導や運営のお手伝いなど、下記のイベントでのボランティア活動に参加しました。

年月 イベント名 ボランティア参加人数
2016年 5月 彦根学園 注釈1  学園祭 21人
2016年10月 彦根学園 運動会 10人
2016年10月 日本ライトハウス 注釈2
(視覚障がい者用具・機器展)
10人
2016年10月 京都ライトハウス 注釈3 まつり 11人
2016年11月 日本ライトハウス祭り 8人
2016年度 合計 60人
注釈1
彦根学園:滋賀県彦根市の盲重複障がい者支援施設
注釈2
日本ライトハウス:大阪市の視覚障がい者支援団体
注釈3
京都ライトハウス:京都市の視覚障がい者支援団体

盲導犬育成のための支援

盲導犬育成支援の取り組み(日本)

日本には11法人の盲導犬訓練施設があり、概ね1,000頭の盲導犬が活躍しています。しかしながら、盲導犬を希望する方は少なくとも3,000人はいると推計され、盲導犬の普及がまだまだ進んでいないのが現状です。当社では、寄付や啓発活動による盲導犬育成のための支援を実施しています。
2013年から継続的に盲導犬育成のための寄付を行っており、これまでに4頭の盲導犬が育成されました。また、滋賀プロダクトサプライセンターと奈良研究開発センター、東京オフィス、下新庄オフィスでは、売上の一部が盲導犬育成に寄付される自動販売機を設置しています。
奈良研究開発センターが毎年参加している「けいはんな学研都市」の高山地区で開催される「高山サイエンスタウンフェスティバル」では、2014年から、公益財団法人 関西盲導犬協会の協力を得て、盲導犬や視覚障がい者が必要とする手助けなどについて知っていただくコーナーを設け、啓発しています。

「盲導犬のトレーニング」について解説する様子

盲導犬協会を支援するランニングイベント「Run for Light」に協賛(シンガポール)

シンガポールの子会社サンテン・ファーマシューティカル・アジア・プライベート・リミテッドは、シンガポール盲導犬協会を支援するためのランニングイベント「Run for Light 2017」にビジョン・ケアスポンサーとして参加しました。このイベントでは、目の不自由な人々について正しい理解を促すための種目である「ブラインドフォールド・フォーク(目隠し歩行)」なども実施され、当社の従業員や眼科医も積極的に参加しました。

ゴールの様子

失明予防活動などへの貢献

当社は、失明予防活動に取り組む団体を支援しています。アフリカやアジアなど途上国で失明予防のための医療活動などを行うヘレン・ケラー・インターナショナル、日本で失明予防の活動を展開する公益財団法人日本失明予防協会、角膜移植の普及に取り組む公益財団法人日本アイバンク協会などに毎年寄付をして、活動を支援しています。

ヘレン・ケラー・インターナショナルによる失明予防活動
(写真提供:ヘレン・ケラー・インターナショナル)

啓発活動を通じた社会への貢献

緑内障早期発見のための啓発運動への協賛

世界緑内障連盟と世界緑内障患者連盟が中心となり、緑内障啓発を目的として、毎年3月頃の1週間を世界緑内障週間と定め、世界中でさまざまな啓発活動を実施しています。日本でも、一般の方を対象とした市民公開講座が開催される他、日本緑内障学会主催により、2017年は世界緑内障週間の3月12日から18日にかけて、札幌テレビ塔(札幌市)、虎ノ門ヒルズ(東京都)、通天閣(大阪市)をはじめとした全国44か所のランドマークとなる施設を緑内障のシンボルカラーであるグリーンにライトアップする啓発活動、「ライトアップ in グリーン運動」が実施され、 当社もこのイベントに協賛しました。
フィンランドのタンペレでは、緑内障についての公開講座の開催をフィンランドの子会社サンテン・オイが支援し、約300人が集まりました。

緑にライトアップされた神戸MOSAIC大観覧車

点字ブロック理解・啓発活動への参加

点字ブロックが視覚に障がいのある方にとって移動するために大切なものであることを知っていただくために、日本で認定されている3月18日の「点字ブロックの日」にちなんで各地で行われている点字ブロック理解・啓発活動に、当社の能登、滋賀、大阪、奈良の各事業場からも参加しています。

啓発活動の様子

中国の眼科医療への貢献

経済とともに医療分野の発展も著しい中国において、基礎研究学会への寄付、大学院生指導教師の育成、眼科学会奨学金への資金提供を実施し、眼科医療全般ならびに若手眼科医師の育成を支援しています。また、中国医師会の眼科分会と合同で中国各地を巡回し、眼科医師への医学継続教育を実施しています。

中国医師会眼科分会と合同実施の医学継続教育の様子

タイ保健省からの研修生受け入れ

当社を含む研究開発型製薬企業72社が加盟する「日本製薬工業協会」の国際委員会アジア部会では、1989年より国際貢献の一環として加盟各社がアジア各国の当局関係者を招聘しています。当社でも、2015年3月にタイ保健省から2名をお迎えし、製造・品質管理・品質保証の各部門が講師役を務め、「無菌医薬品製造所の品質管理」に関する研修を実施しました。

実験・分析室での見学・質疑応答の様子