研究・開発

グローバル体制

日・米・欧・アジアに広がるネットワークで、世界の医療ニーズに応える。

基礎研究から発売まで10年以上という長い年月を要する新薬づくり。患者さんの「不安」を1日も早く「希望」に変えるためには、研究・開発プロセスにおける作業の効率化が大きな課題となります。参天製薬では、創薬研究及び臨床開発をグローバルの参天グループや関係機関で展開。グローバルな医療ニーズに合致した製品を、より早く創出し続ける体制を強化しています。

研究分野では、社内的には、奈良研究センターに基礎研究、非臨床試験、製剤研究の各機能を集約することで各部門の英知を結集し、より良い製品の創出に努めています。また、意志決定の迅速化を図る一方、社外に対しては、独自のネットワークを通じ、外部機関とも情報交換や共同開発が行える協力体制を構築。さらに、2011年には、ドライアイ領域で優れた研究開発力と製剤技術を持つフランスの眼科医薬品会社サンテン・エス・エー・エス社を買収し、眼科領域でより国際競争力を高める開発パイプラインの実現につなげています。

臨床開発においては、グローバル臨床開発の基点を臨床試験の短縮化が見込める米国(サンテン・インク)に置き、前期臨床開発を米国で、後期臨床開発を日・米・欧、並びに中国をはじめとするアジア主要国や新興国で行う体制を整備。開発の高質化、効率化への動きを加速させています。

  • 奈良研究開発センター奈良研究開発センター
  • サンテン・エー・エス・エーサンテン・エス・エー・エス
  • サンテン・オイサンテン・オイ
  • サンテン・インクサンテン・インク

参天製薬の研究開発体制

研究分野

眼科治療の最先端、最高峰へ。

世界的にまだ治療薬が十分でない「角膜疾患」、高齢化などにより患者数が増加傾向にある「緑内障」「網膜」にテーマを絞り、参天製薬独自の創薬研究と、抗菌剤など全身薬として開発された有効成分を眼科領域に応用する研究を行っています。

また、ライフサイエンスの最先端領域であるゲノム研究にも積極的に取り組み、同分野で先進的な実績をもつ外部研究機関との情報交換や共同研究を通して、その成果を眼科研究の新たな突破口の発見へとつなげる努力を続けています。

研究所、研究イメージ

参天製薬の開発品が対象にしている疾患例

領域 疾患
角結膜疾患
  • 角結膜上皮障害
  • 遷延性角膜上皮欠損
  • ドライアイ
緑内障・高眼圧症
  • 緑内障
網膜ぶどう膜疾患
  • 糖尿病黄斑浮腫
  • ぶどう膜炎
眼感染症アレルギー疾患
  • 外眼部感染症
  • アレルギー性結膜炎
サンテン・エス・エー・エス開発品
  • 重症ドライアイ春季カタル
  • 緑内障・高眼圧症
  • 糖尿病黄斑浮腫

ネットワーク型創薬

自社の強みと、外部の強みを融合。
ネットワークで新薬の地平を拓きます。

新薬の開発は、薬の素となる化合物の探索から始まります。参天製薬では、自社単独での探索研究による化合物の創製とともに、創業以来、120年以上の歴史の中で培ってきた眼科薬のスペシャリティ・カンパニーとしての専門知識や製剤技術を、他の製薬企業や研究機関などの最先端技術と連動させる「ネットワーク型創薬」という手法に注力しています。これにより、外部機関の資源を有効活用することが可能に。参天製薬の豊富な評価モデルを用いることで有用な化合物の発見が容易になり、膨大な時間を要する探索研究のスピードアップを実現しています。

「ネットワーク型創薬」は、自社アイデアに基づく共同開発にも力を発揮します。現在世界の多くの国で発売されている当社初のグローバル同時開発品、プロスタグランジン系緑内障・高眼圧治療剤タフルプロストも、その成功例の一つ。旭硝子株式会社が持つフッ素化合物合成技術と、参天製薬の高度なスクリーニング技術(※1)の出合いが、緑内障治療を飛躍的に進歩させる発明につながり、全世界50か国以上で発売されています。2010年には、両社の優れた化学技術が認められて「有機合成化学協会賞(技術的)」を受賞しました。

また、薬剤効果の持続性向上を目指すドラッグ・デリバリー・システム(DDS)への取り組み、製剤技術などを駆使することによる適応症の拡大や、剤形・用法・用量の追加によって医療従事者の皆さんおよび患者さんの治療選択肢の拡大を実現するなど、既存の化合物をより広く患者さんに役立てていく製品ライフサイクルマネジメント(※2)の強化にも取り組んでいます。

※1
新薬候補になる化合物を創製するための評価、選別する技術。
※2
1つの化合物を、治療ニーズに合わせ、用法・用量・剤形などさまざまな工夫を加えることで、長期にわたり製品価値を高めること。

タフルプロスト、スクリーニング

開発パイプライン

患者さんの未来のために、世界の知と技術を結ぶ。

参天製薬では、「ネットワーク型創薬」やグローバルな研究・開発体制の強化に向け、世界の患者さんのために、新薬の開発を共に目指す製薬企業や大学、各種研究機関とのパイプラインを強化しています。こうしたパイプラインを通じ、現在、重症ドライアイ、緑内障、糖尿病黄斑浮腫、治療選択肢の少ないぶどう膜炎などの新薬が創出されつつあります。

当社が現在実施している臨床開発に関わる情報は下記非営利団体のホームページに公開します。

開発パイプライン

国内 日本医薬情報センター 臨床試験情報データベース別ウィンドウ
(英名 / 略名:Clinical Trials Information / JapicCTI)
海外 米国国立医学図書館 臨床試験データベース別ウィンドウ
目薬ができるまで その1 [創薬]